毎年1月にデトロイトで開催される北米最大の自動車の祭典「デトロイトモーターショー」。自動車の展示ですが、各メーカーのブースを回るとスマートフォンやモバイルに絡んだ展示もちらほらと見られます。休憩する椅子にはUSBやLightningケーブルがありスマートフォンの充電もできるようになっていますが、今年はQi方式のワイヤレス充電パッドが埋め込まれていました。こんなところからも時代の動きを感じることができます。
さてデトロイトモーターショーに取材に来たのは自動運転など次世代への動きの動向を探るためでした。とはいえ、CESですでに各社からさまざまな発表がされたこともあって、デトロイトは技術よりも車そのものの展示ばかり。新車を発表するイベントでもあるので仕方ないところです。
各ブースを回りながら新車を見つつ、カッコイイ車には目を奪われてしまうもの。そのあたりはまた別途記事にまとめるとして、せっかくなので各自動車メーカーのグッズでモバイル絡みのモノがないか探してみました。たとえば「テスラのモバイルバッテリー」なんてあったら欲しいじゃないですか。
デジタルガジェット豊富なアウディブース
まずはアウディブースへ。ここはモバイル絡みの製品が充実しています。まずはQiの充電台。アウディの車内にもQi充電台があるようですが、自宅でも同じ環境を味わいたい人向けのモノでしょうか。なお右に見えるのはiPhone 6/6s用のQiアンテナ内蔵カバー。iPhone 7用が出てこなかったことから、使う人はあまりいなかったのか……。まあ充電台は今のiPhoneで使えるでしょうから、あらためて人気製品になるかも。
また、アウディのクワトロロゴ入りのミニドローンも。4WDならではの強固な走りを見せるクワトロらしく、空中を自在に飛んでくれそうです。
さらにはBluetoothスピーカーもあります。実はほかのメーカーはあまりモバイル絡みのグッズが無かったのですが、アウディだけは別格。ここまでいろいろなものがあるということは、商品企画者がスマートフォン愛好者なのかもしれません。
スマホを充電できるカバンを発見!
インフィニティブース
続いてインフィニティのブースへ。ここにはモバイル機器を充電できるカバンのコンセプトモデルが置いてありました。一見するとただのカバンにしか見えません。
説明を読むと、内部には西陣織を使っているとのこと。金箔や銀泊を使う西陣織を内部に貼り付けることで、カバンに収納したバッテリーの電力を通電、ワイヤレス充電のアンテナも内蔵し、スマートフォンを置くだけで充電できるようです。これはぜひ製品化してほしいアイディア。
そのほかはあまりデジタル系グッズなし
ほかにはBMWやメルセデス・ベンツなどのメジャーメーカーを回ったのですが、意外にもグッズの展示はなし。やはり新車の展示がメインってことなのでしょうか。ノベルティーグッズを配っているところも少なく、プレスルームのスポンサーのミシュランがイメージキャラクター「ミシュランマン」のイラストの入ったモバイルバッテリーを配布しているのが目立ったくらい。
広い会場を端から端まで歩き回ったところ、ジープのブースにノベルティーのモバイルバッテリーを発見。しかし、これは今回配るものではないそう。
デトロイトモーターショーは会期が長く、なんと2週間も開催されます。そのうちメディアが入れるのは最初の5日間のみ。一般客が来る日になれば、展示も少し変わるのかもしれません。モバイルとは関係ありませんが、フォードブースではレゴのフィギュアを自作できるコーナーがあって大人気。「1人1日1回よ」と言われたので3日間通って3体ゲットしました。
新車の発表時には「LTE内蔵でホットスポットになる」とか「CarPlay対応でiPhoneも繋がる」といった、モバイルユースを意識した発言が多く聞かれたデトロイトモーターショー。来年は自動車メーカーのロゴ入りモバイルバッテリーやiPhoneケースが配られるようになったらいいなあ、と思いつつ取材を終えたのでした。
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