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STNet、SORACOM、KYOSOのチームが挑んだLoRaWAN×スポーツ

アスリートの過酷さがわかった!高松のIoTトライアスロンの舞台裏

2017年08月29日 07時00分更新

文● 重森大

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2017年7月8日から9日にかけて香川県高松市で開催された「サンポート高松トライアスロン大会」において、STNetとSORACOM、KYOSOの3社は共同でIoTの実証実験をを行なった。競技場の複数のポイントに温度、湿度、UV強度を計測するセンサーを設置し、会場の大型モニターでリアルタイムに表示。アスリートが戦うステージの過酷さが、応援する人や観戦する人にもわかるようになった。

デバイスはハイテクでも、運用はローテク

 センサーの設置は、競技のために道路が封鎖される寸前に行なわなければならない。そのため、デバイス設置班の集合は午前5時だ。通行規制が始まる6時に合わせて活動を開始した。この中にはもちろん、前日の23時までSORACOM UG Shikoku #1に参加していた筆者と、ソラコムの松下 享平さんもいた。もちろん筆者も「写真だけ誰かが撮っておいてくれたら俺いなくていいんじゃないか」とか「眠いぞ馬鹿野郎」なんて気持ちは微塵もなく、ありがたく設置を手伝わせていただいた。

朝5時に集合したLoRa職人とSTNetの方々

 センサーを設置する場所は、スイムエリア(水温のみ)、バイクエリア、ランエリア、フィニッシュエリア地点の4ヵ所。STNetはそれぞれの地点から、LTE通信を使ったテレビ中継を行なう。そのために大型のバッテリーを設置するので、IoTデバイスの電源はそちらからお借りした。IoTデバイスはArduinoをベースに製作し、密閉容器に固定されている。露出しているセンサーに直接日光が当たると正確な温度計測が出来ないので、紙カップをかぶせてある。

黒い大きな箱がバッテリー、その上に乗っかる青い蓋の密閉容器がIoTセンサーだ

 ただ置いてくるだけならバイトでも雇って人海戦術でパパッと設置すればいいじゃないかと思ってしまうが、カメラの方はアングルへのこだわりがあるので、カメラマンがいなければ設置できない。一方のIoTデバイスも、現場での動作確認や微調整などあり、やはり職人がいなければこなせない。

筆者を5時に呼び出したLoRa職人の辻さん
きちんとデータを取得できていることを現地で確認する必要がある

 設置し終えて会場に戻ると、無事すべてのデータがモニターに表示されていた。暑くなると、右下に表示されているキャラクターいおたんのメッセージが変わっていく。

無事に表示されていることが確認できたら、LoRa職人の仕事は一段落

トライアスロンの前に戦いを終えた男たち

 無事に競技開始までにセンサーを設置し終え、その動作確認も終えたLoRa職人たち。彼らの戦いは終わり、これからはアスリートたちが火花を散らす。

男子の部を制したのは、三井住友海上の古谷 純平選手
女子の部を制したのは、トーシンパートナーズの瀬賀 楓佳選手
戦いを終えて力尽きたSORACOM戦士

計測してみてわかった、想像よりずっと過酷な競技環境

 今回計測してみて驚いたのは、アスリートたちが戦う環境の過酷さだ。画面への映り込みが激しく見づらいかもしれないが、フィニッシュエリアの温度は40度を超えている。あまりの暑さにいおたんも怒っている。

アスファルトの照り返しがある場所では40度を越える気温を記録

 ランエリアやバイクエリアは30度台だった。ランエリアやバイクエリアでは道路の中央分離帯など土のある場所にセンサーを設置したのに対して、フィニッシュエリアではアスファルトの照り返しを受ける場所にセンサーを設置したことにより差が生じたのだろうと、(眠っているSORACOM戦士以外の)みんなで興味深く見守った。アスファルト上を走る選手の体感はフィニッシュエリアの温度が近いと思われるため、23度の海から上がって40度の道路を走る競技なのだということがわかった。参加したくない。絶対に参加したくない(編集部註:呼ばれないので大丈夫です)。

 翌日の一般参加者競技に参加した玉川社長らソラコムメンバーに最大限の敬意を表したいと思います。

一般参加者の部で戦ったSORACOMチームのみなさん

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