ハイレゾリューションオーディオ、略して「ハイレゾ」という規格を聞いたことがあるだろう。
オーディオ評論家の先生方々が絶賛するハイレゾだが、普段スマホに入れたMP3音源を1000円のイヤホンで聴いている俺に、はたして音の違いがわかるのか? ってのが問題。いやハイレゾ以前に、超高級オーディオとスマホの音質の違いがわかるかどうかも怪しい。
なぜなら筆者はモスキート音も聞こえないジジイ。なんたって先日布団を取り込んだまま、窓を開けっ放しにして寝てしまい、腕や顔を5ヵ所も蚊に刺されるという大惨事に遭遇した。もっと若ければ蚊の飛ぶ音で目をさましたところだろうが、羽音が聞こえないのだ……。
そんなオッサンが、1500万円のオーディオシステムで音楽を聞いて、評論家先生のように聴きわけができるのかを、東京ミッドタウンにある試聴室で試した。
1500万円相当のオーディオシステムって
金ピカなのか!?
世界の名だたるオーディオブランドを傘下に収めるハーマンインターナショナル。そのブランドたるや、映画館やスタジオでおなじみの「JBL」、高級ヘッドホンでおなじみの「AKG」、そして高級カーオーディオメーカーとして世界的に有名な「Harman Kardon」、そして超がつくほどマニア垂涎のアンプ「Mark Levinson」とそのスピーカーブランドの「REVEL」などを取り揃えている。
価格は消費税が入っていないので注意してほしい。こういうもの買う人が、いちいち消費税を気にするとは思えないが……。とはいえ、ポン! と500万の製品をクレジットカード一括払いする(そんな額が一括で落ちるのか)人もいれば、60回分割払いで購入していくお客様もいるという。どちらもオレはJapanese「侍」だと思う!
オーディオメーカーはだいたいカーオーディオを手がけているが、ハーマン全体でみると世界の80%の自動車メーカーにOEM/ODMしている。フェラーリ、メルセデス・ベンツ、レクサス、BMWと高級車メーカーの名を連ねれば、ほぼハーマン製というぐらい。
そんな高級オーディオをそろえる同社だが、東京は六本木「東京ミッドタウン」に直営ショップを構え、そこに総額1500万円のオーディオ機器を試聴できるリスニングルームを設けている。しかも一般公開されており、ウェブから予約することも可能。さらに2時間ほど無料で試聴できるのだ。購入する意志があろうがなかろうが関係ないし、所得証明をする必要もない(笑)。
ということで、マクラーレンのローンの審査も通らない低所得のASCII編集者(関連記事)が取材するには、最高のコストパフォーマンス。「オッサンが聞いても音の違いってわかりますかね?」と伺ったところ、「むしろフツーの方に聞いていただきたい!」というお返事をいただいたので、耳の穴かっぽじってアニソンを聞いてきた!