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中国のMeituがハイエンド機を発表しました

2400万画素のフロントカメラがスゴすぎる! 最強自撮りスマホ「T8」とは?

2017年03月12日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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 中国のMeitu(美図、メイトゥ)は2月21日、フロント側に2400万画素相当のカメラを搭載した「最強のセルフィースマホ」とも呼べる最新モデル「T8」の発表会を北京で開催しました。

 いまや各社のスマートフォンがカメラ性能を強化する中、Meituは一貫してセルフィー機能に特化してきました。今回発表となったT8はフロントカメラにAI機能を搭載し、より自然に自分の顔を美しく撮影できるようになりました。さらに、本体カラーは4色展開。女性だけではなく、男性でも持ちたくなるような美しい金属ボディー仕上げとなっています。

北京で行なわれたMeitu T8発表会

 Meituのスマートフォンは、これまでに2つのラインアップが展開されていました。Mシリーズは、フロントカメラ2100万画素のベーシックモデル。一方、Vシリーズは背面素材に革を使うなどして高級感を高め、モノとしての完成度も高めたフラグシップモデル。もちろん、こちらもフロントカメラの画質は2100万画素となります。

 そして、今回新たに発表されたTシリーズは、最新のテクノロジーを搭載したモデルとなります。シリーズ名は「Technology」の頭文字のTを取ってつけられたのでしょう。

Meituのスマートフォンは3つのシリーズ展開となる

 自撮りをしない人にとってはフロントカメラの画質の高さは興味ないものかもしれません。しかし、Meituのスマートフォンには美顔機能がビルトインされており、しかも血色を良くしたり髪の毛を1本1本つぶさず描写するなど、本来の顔のもつ表情を美しく表現してくれるのです。

 Meituの美顔機能はひと昔前のプリクラのように、眼を大きくしたりして本人かどうかわからないような顔にするもの、と思ったら大間違いです。

顔を中心に判断を行ない、美しい表情に仕上げるのがMeituの美顔機能

 美顔機能を好むユーザーは、一般的に女性と思うでしょう。しかし、自分の証明写真を撮るときや、仲間との集合写真を写すとき、男性だって自分の顔はくすみなどのない、スッキリした表情で写りたいもの。MeituのT8はそう思う男性ユーザーでも選びたくなるような、Dazzling BlueとDiamond Grayが用意されています。

 また、Magical Orangeはあのエルメスのオレンジ色を彷彿させる美しさで、女性だけではなく男性にも似合いそう。そして、美しさとかわいらしさをかねそなえたRose Pinkも用意されます。それに加えて限定カラーモデルが1つの、合計5色が展開されます。

4色展開のボディーカラー

特別カラーはブラック&ピンク

 セルフィー機能を抜きにしても、T8の六角形のデザインやアルミ製のボディーはスタイリッシュで他社製品には見られないものです。スペックはミドルハイクラス。

 CPUはMediaTek製のHelio X20(10コア、2.3GHz)、メモリー4GB、ストレージ128GB、外部メモリースロット無し、5.2型フルHD解像度(1080×1920ドット)ディスプレー。

 リアカメラは2100万画素(ソニー製IMX338)、フロントカメラは従来品の2100万画素から、1200万画素デュアルピクセル(ソニーIMX362)に強化され、2400万画素相当の画質となりました。スペック全体の中で、やはりカメラ画質が飛びぬけて高いですね。

T8のスペックはミドルハイクラス

 ちなみに、Meituのスマートフォンのセルフィーの美しさには、日本の技術がひと役買っています。それはソシオネクストが提供するカメラ用のDSP、Milbeaut(ミルビュー)を採用しているのです。

 Meituが採用しているMilbeautはデジタルカメラに採用されている高性能なもので、スマートフォンとしてはかなりぜいたくなものを搭載しています。

スマートフォンにも関わらず、デジカメ用のMilbeautを搭載する

 すでにM6など、これまでのモデルでもMeituのセルフィー機能は高い評価を受けていますが、T8では年齢判定や室内・屋外の暗さを判断するなどのAI機能を追加。

 また、静止画だけではなくストリーミング放送など映像配信時にも最適な美顔効果をかけることができます。

 さらには、T8ではリアカメラの画質にも注目を集めて欲しいと言います。発表会ではT8を使ったショートムービーが紹介され、フロントだけではなく、リアカメラも十分高性能なことをアピールしていました。

リアカメラを使ったショートムービー。暗いシーンでも顔はつぶれずキレイな映像が撮れる

 T8の価格は3299元(約5万4100円)。限定カラーは3499元(約5万7400円)。中国ではMeituや大手ECサイトで販売が始まっています。

 なお、T8の発表に合わせてMeituはグローバル展開も行う予定で、今後海外でもMeituのスマートフォンが発売される見込みとのこと。

T8は約5万4100円。カメラ画質を考えると割安さを感じられる価格だ

 六角形を引き延ばした形のMeitu T8ですが、158.4×71.5×9.3ミリと言うカタログスペック値よりも薄さを感じます。背面がカーブしていることと、六角形の形状をしていることからそう感じさせるのでしょう。

 フロント側にはディスプレー上部に目立たぬようにフラッシュも内蔵されています。重量は170グラムですが、こちらも持ってみるとむしろ軽く感じられます。金属ボディーの外観が重厚感をすこし感じさせるためかもしれません。

Meitu T8の正面。なお、OSはAndroid 6.0ベースで独自改変の「MEIO3.5」を搭載。アイコンの形状が独特だ

背面側はゆるやかなカーブを描いた形状。Meituロゴも背面に入っている

手に持ってみると170グラムの重量は感じられない。六角形の形状は意外と持ちやすい

 本体の色合いは強烈な印象を持つMagical Orangeに目をひかれます。赤にも近いこの色はかなり目立つ色ですね。Rose Pinkは多くの女性に受けそうです。

 この2色に加えて男性をイメージしたDiamond Gray、Dazzling Blueの2色もいい色合いです。T8はセルフィーを多用しなくとも、他社には無いデザインとボディーカラーで人気製品になることは間違いなさそうです。グローバルへの展開は大いに期待したいところです。

Magical Orangeは男性が持ってもおかしくない。Rose Pinkは上品だ

男性向けとも言えるDiamond GrayとDazzling Blue

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