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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第397回

発売直前に明かされたRyzenの詳細

2017年03月06日 11時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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メモリーは枚数によって速度が変わる

 次がメモリー。Ryzenは、最大でDDR4-2667をサポートするが、実際にはSingle RankかDual Rankかでサポートされる速度が変わってくることになる。

メモリーの仕様。このスライドにRadeon R9 Memoryを示すのは誤解の元である。Radeon R9 MemoryはDDR3なので、Ryzenでは利用できない。また、今のところAMDがDDR4メモリーを発売するという話は聞いていない

 DIMM2枚差し(つまりチャンネルあたり1枚)ではDDR4-2666だが、DIMM4枚差し(つまりチャンネルあたり2枚)では最高速がDDR4-2133に制限されるとある。

 ただ下に注意書きで「Dependingo on system & Module Design」とあるように、実際はマザーボードとDIMM自身によってこのあたりの制限速度は変わってくると思われる。

 実際筆者自身、「Ryzen 7 1800X」にCorsairの「CMK16GX4M2A2666C16」を4枚差した状態でDDR4-2667駆動で全テストを行なっている。この数字は動く動かないではなく、AMDが保証するのはこの速度、という話と考えておくべきだろう。

 また林先生が取り組まれていたオーバークロック制御用ツールの「Ryzen Master」も、すでに正式版のダウンロードが始まっている。

「Ryzen Master」は、動作周波数の制御はできるが、XFRのOn/Offまでは制御できない(それはBIOSセットアップで設定する)とのことだった

静音化した新クーラー

 下の画像が新しいWraithクーラーである。Wraithクーラーそのものは昨年2月からAMDが発売しているものだが、Ryzenにあわせて3種類が発表になった。Ryzen 7 1700やRyze 5には中央のWraith Spireが同梱される予定だ。

Ryzen用のWraith(レイス)クーラー。このスライドはCGっぽいが、実際にはSpire/MaxはRGB制御で好きな色で発色させられる

 価格は不明だが、海外の通販サイトを見ていると、Wraith Spireの有無での価格差は20ドル程度になっており、かなり安価である。またWraith MAXのみは従来のSocket AM3と同じ爪での取り付けだが、Wraith Stealth/SpireはAM4のベースプレートにネジ留めする方式に取り付けが変わっている。

 騒音はStealthで28dBA、Spireで32dBA、MAXですら38dBAなのでかなり騒音は小さくなっている。あとは好きにカスタマイズして使ってくれ、ということらしい。

もともとのWraithクーラーの騒音は39dBAと発表されており、Wraith MAXはさらに静かになっているわけだ
カスタマイズ例。昨今の激しいファンに比べればおとなしめですらある

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