セイコーエプソンは2月8日、同社エコタンク搭載モデルのフラッグシップ機となる「EW-M770T」を発表した。3月2日発売予定で、予想実売価格(税抜)は6万円台後半となる。
エコタンクは、インクカートリッジ式ではなく、別売のインクボトルから本体のタンクにインクを注ぐ方式のインクジェットプリンター/複合機。
これまで、エコタンク搭載モデルは海外仕様のものを日本でも展開していたが、EW-M770Tは日本オリジナル設計の製品となる。
新機種ではインクタンクの注入口の形状を工夫し、特定のカラーのインクボトルしか差し込めない仕様になった。これにより、インクを間違えて入れることを防止する。
また、従来モデルは側面からインクタンクにアクセスする形だったが、EW-M770Tは前方からインクタンクを引き出せるようになった。給紙トレー(2サイズ対応。手差し給紙は背面)や操作パネルも前面にあるため、ほとんどの操作がフロントアクセスで済ませられる。
さらに、印字ヘッドのケーブルを側面ではなく下方に逃がすように構造を見直した結果、ボディーの横幅を縮小。従来機(EW-M660FT)と比較して設置面積が18%ほど削減できたという。
染料の4色インク(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)に加えて、顔料のブラックインクも使うことで、文書から写真まで、高いクオリティーで印刷可能。なお、注入口の仕様が変更されたため、インクタンクも新しいものを用意する必要がある(予想実売価格は、染料インクが各1200円前後、顔料インクが2400円前後)。
印刷機能としては、自動両面印刷やディスクレーベル印刷に対応。有線/無線LANに対応しており、Wi-Fi Direct接続も可能だ。
税抜のランニングコストは、カラー1.3円、モノクロ0.5円で、印刷可能枚数はカラーで5000枚、モノクロで8000枚となる。