デジタルサイネージや移動物体の形状測定などへ広く応用できそう
素早く動く物体にもプロジェクションマッピングできる超高速プロジェクター「DynaFlash」発売へ
2016年10月19日 18時53分更新
東京エレクトロン デバイスは10月19日、世界最高速レベルの高速プロジェクター「DynaFlash(ダイナフラッシュ)」を発売した。
東京エレクトロン デバイスと東京大学石川渡辺研究室との共同開発により製品化したもの。8bit映像を1000fps、最小遅延3msという超高速の映像投映が可能。カメラや制御PCと組み合わせることで、高速で動く物体に追従した映像投映が行なえる。
映写方式は単板DLP方式で解像度は1024×768ドット、輝度は500lm。PCとのインターフェースはPCI Express(光)。本体サイズは約幅260×奥行き270×高さ120mm、重量約4.5Kgと、一般的なプロジェクター製品と同程度。天井への取り付けなども可能なため設置の自由度は高い。
非常に速く動く物体の表面にも映写できることから、注目度の高いデジタルサイネージへの応用のほか、移動物体に対してスケールを投影して3D計測への応用、可視光通信や拡張現実といったさまざまな利用が想定される。当初は研究開発を行なう企業・大学・研究機関向けに販売活動を展開するという。