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ラブライバーならミニベロ「ラブライブ! CX」に乗るべし

2016年06月14日 20時00分更新

文● 南田ゴウ

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 筆者はサイクリングを始める前はメタボ体型一直線でしたが、自転車に乗り始めるとみるみる体重が減少。サイクリングは気分転換にもピッタリで、移り変わる周囲の景色を楽しみつつ無心でペダルを漕ぐとストレス解消にもなって一石二鳥です。

 そして、自転車趣味を続けていると徐々に気になってくるのが、他のサイクリストが乗っている自転車です。超本格的なパーツを組み合わせたレース志向の自転車もあれば、自分好みに自転車をカスタマイズして楽しむ方も多し。特に最近は、自分が好きなアニメ仕様にする、いわゆる“痛車”もあります。

 今回紹介する「ラブライブ! CX」は、ラブライバーなら注目せざるを得ないミニベロ(小径車)。フレームを手がけるのはスポーティーなミニベロフレームで知られるTyrell。フレームはヘッドチューブとトップチューブ、チェーンステーを2本の追加チューブで接合することで剛性を向上させる“スラントデザイン”を採用しています。ラブライブ! 仕様の企画協力は「ねんどろいど」で知られるグッドスマイルカンパニー。

Tyrellのラブライブ!仕様小径ロードバイク「ラブライブ! CX 105 Ver.」

 フレームの材質はクロモリで、チューブセットはレイノルズ社のバテッドチューブ「525シリーズ」を採用。クロモリフレームはしなやかだと言われていますが、スラントデザインによりヘッドチューブまわりの剛性感を確保。下り坂やブレーキ時にも大きなたわみは感じられませんでした。

Tyrell製ミニベロの特徴でもあるスラントデザイン。線引きっぽいピンクの装飾もステキ

スラントサイドにはμ'sメンバーのアイコンが

 ヘッドチューブには「ラブライブ!」に登場するスクールアイドルユニット「μ's」メンバーのテーマカラーがあしらわれ、カーボン製フォークもラブライブ!のロゴ入り。試乗した「105 Ver.」はホイールもラブライブ! 仕様です。

フォークはカーボン製。ヘッドチューブにμ'sメンバーのテーマカラーが! シートポストにもラブライブ! ロゴがあり、シートクランプは一般的なロードバイクと同様の固定式なので安心感が高いです

 トップチューブにはμ'sのメンバー名が並び、ピンクの線引きデザインが施されたスラントサイドにはメンバーのアイコンがあしらわれます。ダウンチューブは左右非対称のデザインで、下部にラブライブ! ロゴが入っているのがオシャレ。ホワイトベースの塗装は非常にキレイですが油汚れもそのぶん目立つため、走行後の小まめなお掃除は欠かせませんね!

トップチューブにメンバーの名前が並んでいます。クロモリ製のフレームはレイノルズ525チューブセットを採用

スラントチューブが接合されるチェーンステーにはTyrellとグッドスマイルカンパニーのロゴが。ステー内側のラブライブロゴも◎。非対称デザインのダウンチューブ下側に大きくラブライブのロゴをあしらうデザイン

 気になる走行性能ですが、ミニベロらしい漕ぎ出しの軽さを感じつつ、ホイールベースが長いためか巡航スピードに乗ればロードバイク感覚で軽快に走行できます。先述したチェーンステーまで接合されたスラントデザインのためか、ギアをかけて一気に加速する際にももたつきを感じません。700cサイズのロードバイクとの違いを感じるのは車体を左右に振っての立ちこぎ(ダンシング)時の挙動あたりでしょうか。また、タイヤサイズが小さいミニベロ全般に共通する特性ですが、路面のわだちや段差で自転車の挙動変化は大きめです。

ダウンチューブ左側のロゴが天地反転しているのがオシャレ。ヘッドチューブロゴは渋いですね!

 タイヤの選択肢が多い451サイズの20インチホイールとロードバイクコンポーネントの採用で、パーツをグレードアップしつつ末永く乗れるのも魅力。さらに「105 Ver.」はクランク長(165、170、172.5、175mm)やチェーンリングの歯数、スプロケットも購入時に変更可能。筆者ならチェーンリングは52×36のセミコンパクトにしたいですね!

シートチューブにはμ'sの名前が。水玉っぽいデザインはツールドフランスの山岳賞ジャージっぽいですね

ストレートドロップのエンドはフタが上部にある高級仕様。シートステーはストレート形状です

 価格は9速×1速の「SORA Ver.」が24万5000円、10速×2速の「Tiagra Ver.」が30万円、11速×2速の「105 Ver.」が32万円。105 Ver.はアップチャージ1万2000円の専用ホイール「AM-9ラブライブ!」標準搭載+購入時にパーツ変更可能なためかなりお買い得。この夏は「ラブライブ! CX」でサイクリングデビューはいかがでしょう?

ビンディングペダルでガッツリ乗るもよし、フラットペダルでの気軽が街乗りにも似合いそうです


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