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AndroidのJava API使用はフェアユースに該当するとの評決

Java APIの使用でのGoogleに対するOracleの訴訟はGoogleが勝訴

2016年05月27日 20時30分更新

文● 末岡洋子

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 AndroidにおけるJavaコードの使用は特許と著作権を侵害しているとしてOracleがGoogle(現Alphabet)を訴えてから早6年。米カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所で開かれていた陪審で5月26日、Googleの使用は著作権のフェアユースに該当するという評決が下った。だがOracleはこれを不服としており、まだ終止符とはいえない様相だ。

 発端はOracleが2010年に起こした特許訴訟による。当時Oracleは、GoogleがAndroidで1万1500行にもわたるJavaコードを無断使用しているとして90億ドルの賠償を求めた。

 Oracleは7件の特許、37件のJava APIの著作権侵害を主張したが、主張は認められなかった。不服としたOracleは2012年にJava APIに絞って上訴。その結果2014年にJava APIは著作権の対象になるとする判断が下った。なお、JavaはもともとSun Microsystemsで開発されており、Oracleは2010年に買収を完了している。

 2回目の審理は5月9日にスタートし、37件のJava APIの使用がフェアユースに該当するかが焦点となった。GoogleはAPIを使用することで、Javaに精通した開発者が容易にAndroidアプリを構築することを支援するとし、これはフェアユースに該当すると主張、一方のOracleは、GoogleはJava APIを使用するにはライセンスが必要と知っていたが無断で使用することにしたと主張した。

 約2週間にわたる期間中、Androidを率いていたAndy Rubin氏、AlphabetのCEO、Larry Page氏、元CEOのEric Schmidt氏、OracleのCEO、Safra Catz氏、元Sun MicrosystemのCEO、Jonathan Schwartz氏などの大物が証言台に立った。10人の陪審は最終的に、AndroidのJava API使用はフェアユースに該当するとの評決を下した。

 今回の評決はソフトウェア開発の世界においては大きな意味を持つ。電子フロンティア財団(EFF)は賛同を寄せたが、Foss PatentのFlorian Mueller氏は、AndroidでのJava APIの使用は著作権に反しているという見解を示している。

 Oracleは評決を不服として、上訴する意向を見せている。Oracleの法務顧問Dorian Daley氏は、「Googleは急いでモバイルデバイス市場に参入できるよう、Java技術を違法に複製してAndroidを開発した」と語っていると、Wall Street Journalなどが報道している。

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