ヤフー(株)が4月28日発表した2016年3月期決算は、売上高が前年比52.2%増の6523億2700万円、営業利益が同14.1%増の2249億9700万円、同期利益は同28.8%増の1724億9200万円となった。ディスプレイ広告の増加やアスクル(株)の連結子会社化などで、売上高が大幅に増加した。
広告関連売上高は、同6.8%増の2669億円で、このうち41.4%をスマートフォン経由の売上が占めた。検索連動型広告は同7.7%減の1404億円、ディスプレイ広告は同29.4%増の1264億円だった。
「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク」「Yahoo!トラベル」「LOHACO」などを含めたeコマース国内流通総額は、同26.5%増の1兆5059億円で、スマホ経由比率は41.2%となった。
EC事業を含むコンシューマ事業は、「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク」の売上増加やアスクルの連結子会社化などの影響で、売上高が同150%増の3263億円、営業利益は同73.7%増の1195億円となった。全売上高に占める同事業の割合は、50%に上った。
「Yahoo!ショッピング」では、商品数の多さや充実した補償などの優位性を活かし、プレミアム会員向けキャンペーンやメディアサービスからの誘導など、自社サービス間のシナジー効果を図った結果、購入者数の増加とともに、再購入数も向上。「Yahoo!ショッピング」「LOHACO」の売上高の合計取扱高は、同42.1%増となった。
「Yahoo!ショッピング」のストア数(1~3月)は、前年同期比41.3%増の39万9333店、ショッピング商品数(3月末)は前年比25%増の2億点で、いずれも国内最大(同社調べ)となった。