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Android 7.0? 次期バージョンの「Android N」Preview版を画面で紹介

2016年03月13日 12時00分更新

文● 二子/ASCII.jp

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 グーグルは9日(現地時間)に、次期Androidとなる「Android N」の開発者向けPreview版(Preview 1)を公開した。Nexus 5X/Nexus 6/Nexus 6P/Nexus 9/Nexus Player/Pixel C向けにファクトリーイメージが用意されているほか、「Android Beta Program」にログインすることで、OTAでのアップデートも可能である。実際にNexus 6に適用したので、本記事ではその画面を中心に紹介する。

Android Nの新機能として、まず挙げられるのがマルチウィンドウ

標準の壁紙はシンプルなものに。ここまでは見た目はあまり変わらないが、バージョンの表示は「N」。タップすると、記事冒頭の「N」のロゴが表示される

起動直後に「Beta Program」に基づくものということを示すポップアップが。初期設定時に新たに求められるようになったのが、緊急事態用の情報登録だ

ロック画面に表示される「緊急通報」をタップすると、ダイヤル画面の上部に「EMERGENCY INFO」という枠があり、ここをタップすれば先ほどの情報が表示される。急病や事故時に救急隊員などが名前や連絡先といった必要な情報が得られるというわけだ

 昨秋Android 6.0(Marshmallow)がリリースされる前には、やはり「Android M」としてPreview版が提供されたが、最初のバージョンが公開されたのは開発者向けイベント「Google I/O」に合わせた昨年5月だったので、それよりも2ヵ月以上早いスタートとなる。

昨年より早い段階でのPreview 1の登場とともに、今後も頻繁にリリースが繰り返され、2016年Q3に正式版になる予定

 今後は4~6週に1回のペースで新バージョンがリリース予定。Preview 1はアルファ版の扱いだが、Preview 2でベータ版となり、Preview 4でAPIなどが確定、最終テストのPreview 5を経て、第3四半期にも正式版が登場予定だ。また、例年どおりであれば、そのPreview版の途中で、正式なバージョン名(Android 7.0? 6.5?)、そして“N”で始まるスイーツから取ったコードネームやイメージイラストが発表されるはずだ。

マシュマロの次は和菓子のコードネームになるというウワサも(Android Mでも筆者の勝手な予想として「Matcha Ice」を挙げた)。でもNでは難しそう?

 さて、Android Nで目立つ新機能としては、「マルチウィンドウ」がある。すでに独自仕様として、各社のAndroidスマホで同様の機能が利用できるケースは見られたが、あらためてAndroid本体に盛り込まれることになった。

 マルチウィンドウ機能を利用するには、アプリを起動した状態で過去のアプリ履歴を表示する「□」ボタンを長押しする。すると画面が分割され、履歴から2つ目のアプリを選択できる。縦画面では上下、横画面では左右で分割される。

アプリ起動中に□ボタンを長押しすることでマルチウィンドウモードに。ボタンの表示も変わる。長押しすれば機能は終了する

 イマイチ使い勝手が悪かったアプリ履歴画面自体も改良。アプリのウィンドウ表示を大きくして、現在どういう状態であるかをわかりやすくしたほか、再度「□」ボタンをタップすることで、元の画面に戻るのではなく、過去のアプリへと切り替える動作に変更されている。

分割位置は変更可能。アプリ履歴画面自体も改良が加えられている

 内部的には、Android 6.0で搭載された、スリープ中のバッテリー消費を削減する「Doze」モードを改良。アプリ開発者がDozeモードへの対応をしやすくしたほか、バックグラウンド作業の効率化、またディスプレーをオフにした状態でもバッテリーを節約する。

 通信量を節約する「Data Saver」モードも用意されている。これはオン/オフをユーザーが設定するもので、オンにするとバックグラウンドで動作しているアプリのデータ通信に制限を加えるようだ。メッセンジャーアプリなど制限があると正しく利用できないものについては個別に設定を変更できる。

Data Saverモードは設定やクイック設定からオン/オフが可能。アプリ単位でオン時もデータ通信を制限しないようにできる

クイック設定も見た目が変化。また簡単にカスタマイズできる

通知領域も変化があった部分。通知を若干右にフリックすることで設定の変更が可能に

端末の設定も見た目が変わり、項目によっては現在のステータスが表示される。また深い階層の設定項目から直接第1階層の項目に移動できるようになった

 見た目的にはすごく大きな変化があるわけではないが、正式版のリリースはまだ先。今後のPreview版でも変更点があるはずなので、引き続きレポートを予定している。


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