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動画エンコードの実力からキーボードやペンの使い勝手も探る!

歴代Surfaceを比べてわかった本当に買いのモデル

2016年03月15日 11時00分更新

文● ジサトライッペイ

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今回比べるSurfaceシリーズ。写真は右上が「Surface Pro 2」、上中央が「Surface 3」、左上が「Surface Pro 3」、右下は「Surface Pro 4」、左下が「Surface Book」です。

 どもどもジサトライッペイです。またまたマイクロソフトの大人気PC「Surface」シリーズの歴代モデルを比べてみました。前回はベンチマークソフトが中心でしたが、今回は動画エンコードやUSBメモリーからのファイルコピーにかかる時間に加え、ペンの描き心地やキーボード、インターフェースなど、使い勝手を軸に比べてみましたので、ぜひ購入する前の参考にしてください。

●今回検証に使ったモデルのスペック

 今回も前回と同じくPro 2から歴代のSurfaceシリーズを比較します。Pro 3のCore i3モデルとPro 2は販売当時のOSということで、あえてWindows 8.1でベンチマークしていますのでスコアーや機能などはあくまで参考程度に留めて下さい。

動画エンコードを高速にできるのはどれ?

動画エンコードはペガシスの「TMPGEnc Video Mastering Works 6」(体験版)でテスト。1.97GBのAVCHD(フルHD、10分40秒)をMP4(1280×720ドット)に変換する際にかかった時間を計測しました。

 まず最初は「TMPGEnc Video Mastering Works 6」(体験版)で動画エンコードにかかる時間を比べてみました。というのも、いまどきウェブブラウザーを使ったり、ストリーミングサービスを利用したりしても、CPU使用率の差こそあれど、Surface 3に採用しているAtomであればなんなくこなします。では、なんのために上位のブランドであるCoreプロセッサーが存在するのか? それはRAW現像や動画エンコードといったクリエイティブワークを迅速にこなすためです。

 特に動画エンコードにおいては、インテルはQuick Sync Video(クイック・シンク・ビデオ、以下QSV)という専用のハードウェアエンコーダーを第2世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Sandy Bridge)から搭載し、現在ではさまざまな動画エンコードソフトや動画編集ソフトで活用できるようになっています。H.264とH.265のみといった具合にファイル形式は限定的になってしまうのですが、QSVを活用することでCPUだけで処理するよりもはるかに高速に作業を終了できます。なお、この機能は現在ではAtomでも使えます。

 というわけで、今回はCPUだけで処理した場合(エンコーダーはx264)とQSVを使った場合(エンコーダーはIntel Media SDK Hardware)の2パターンで、10分40秒のAVCHD(フルHD、1.97GB)をスマホで持ち運ぶ用のMP4(1280×720ドット、850MB)にエンコードする際の時間差を比べてみました。

TMPGEnc Video Mastering Works 6による動画エンコード時間の結果。

 いずれの結果もQSV時はCPUのみで処理したときに比べて大幅に作業時間を短縮できました。Atom x7-8700(開発コードネーム:Cherry Trail)を搭載するSurface 3でも4分の1ほどの作業時間になり、その効果は劇的でした。とはいえ、第6世代Core(開発コードネーム:Skylake)のCore i7を搭載するSurface BookやPro 4はQSV利用時は12分台と群を抜いて高速で、Surface 3勢より約3倍も速いです。やはり、動画エンコードなどの重い処理はCPUブランドの差が歴然と出ますね。

 一方で、気になったのがPro 2とPro 3の差。どちらも第4世代Core(開発コードネーム:Haswell)ですが、Core i5どうしで比べると明らかに定格動作クロックの低いPro 2のほうがPro 3よりも処理が速く終わっています。システムモニタリングツール「HWiNFO64」で処理中の動作を監視してみると、Pro 3は処理の途中で“Thermal Throttling”という熱限界を迎え、CPU使用率や動作クロックが落ちていました。結果が振るわない原因はこれですね。Pro 3は放熱設計が甘いため、高負荷が長時間続く作業では途中からフルパフォーマンスで動いてなかったということです。

 ちなみに、Surface 3でもメモリー2GB/ストレージ64GBのモデルがメモリー4GB/ストレージ128GBのモデルよりも高速という結果が出ました。HWiNFOで監視したところ、どうもメモリー4GBモデルは1コアだけThermal Throttlingにかかり、CPUの動作クロックが途中から落ちていました。メモリーやストレージの構成が異なるので、そこからボディー全体の温度に影響し、“Intel DPTF”によるクロック調整が入ったのだと思われます。試しにThermal Throttlingに入らないようにUSB扇風機をあてながら計測してみましたが、その場合メモリー4GB/ストレージ128GBモデルのQSV時は34分22秒と、きっちりメモリー2GB/ストレージ64GBモデルをまくりました。

 また、Surface Bookで“NVENC”(GeForceを使った高速エンコード)が使えなかったのもご報告しておきます。ソフト起動時右クリックでGeForceを選んだり、NVIDIAコントロールパネルで使うグラフィックをGeForceに固定したりといろいろしたのですが、どちらもダメで起動時にNVENCが使えない旨が出ます。まあ、だいたいの場合、NVENCよりもQSVのほうが高速なので困らないっちゃ困らないのですが……うーん、なんとなくもったいない気がしますな。もしかしたら後日、ドライバーの更新やソフト側のアップデートで使えるようになるかもしれません。

なぜかNVENCエンコーダーのチェックを行なえなかった旨が出ます。

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