グーグルは10月1日、手が震える人の食事の苦労を軽減するスプーン「Liftware(リフトウェア)」の国内販売を開始した。
パーキンソン病や脳梗塞、原因不明による手の震えを止めるのが困難な人でも食事ができるように作られた手振れ補正機能付きのカトラリー。当初ベンチャーとして開発され2013年に試験モデルが公開され、グーグルが買収してGoogleXプロジェクトのひとつとなっていた。
仕組みはカメラの光学的手振れ補正などと同様で、加速度センサーとサーボモーターを連動させ、持ち手側が揺れていてもカトラリー先端部は動きが少なくなる。
先端部はアタッチメントとなっており、スープスプーン、テーブルスプーン、フォークの3種類のアタッチメントがある。本体サイズはスープスプーン取り付け時で長さ175×幅47.5×厚み41.5mm、重量90g()。USBケーブルで充電でき、約3時間動作する。国内販売はフランスベッドが手掛ける介護用品販売サイト「介護宅配便」などから購入できる。価格は4万7520円(標準キット、アタッチメントはスープスプーン×1)。