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現金を持たない時代は近い、ICカードを一元化できるFeliCa最新技術がスゴい

2015年10月01日 17時46分更新

文● オオタ/ASCII.jp

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指輪やブレスレット、キーホルダー。FeliCaはDevice Freeの時代だ

 ソニーとフェリカネットワークスは、非接触IC技術FeliCa(フェリカ)の最新技術・商品・サービスを紹介する展示会「FeliCa Connect 2015 ~Connecting - simple,secure,seamless~」を渋谷ヒカリエにて開催中だ。開催期間は2日まで、入場には事前登録が必要。

オリンピックに向けて
FeliCaの新技術を参考展示

 会場では、オリンピックイヤーである2020年に向けて実現を目指す“かざす”未来を、「かざす2.0」と題し、実用化を目指す新技術を組み込んだ商品を参考出展。より小型化したFeliCa端末や利用シーンに合わせたFeliCa関連機器を紹介していた。

 目を引いていたのは、着脱式マルチICモジュール化技術と、アンテナ小型化技術。ベースアンテナとなる土台からICモジュールを着脱可能にし、用途に応じてユーザー自身が組み合わせをカスタマイズできるというもの。

着脱式マルチICモジュール化技術とアンテナ小型化技術。この2つの技術により、FeliCaはデバイスを選ばず、複数のサービスにシームレスに接続できるようになる

 展示では、デタッチャブル型FeliCaに3種類のICモジュールを配置。かざした時にユーザー自身が使用したいアプリを選択して有効化できるといったデモンストレーションを披露していた。複数の電子マネーを持つことも珍しくなくなってきた昨今、1つの端末に複数のICモジュールを搭載できる利便性は考えるまでもないだろう。

3つの異なるサービスのICモジュールを組み込んだデタッチャブル型FeliCa。かざす際に利用したい電子マネーを選択すれば特定のICモジュールだけが有効化される

 もう1つのアンテナ小型化技術は、従来アンテナの約2倍の受電力を開発したことにより、アンテナ面積を約35%削減できたことで実現したもの。小型化したことによりさまざまな形状のデバイスにアンテナとICモジュールを埋め込んで紹介した。

見た目はリングやブレスレットで完全にアクセサリーだが、実はFeliCa。将来は指輪をかざして買い物ができるようになる

こちらは、スマホとBluetoothでペアリングして、電子マネーやポイントカードを一元化できるカード。自由にアプリを追加でき、履歴はスマホで管理できる。充電はNFC経由の無接点充電で行なうとのこと

交通系ICカードにFeliCaポケットを利用した電子チケット購入端末。すでに実用化に達しており、2020年に向け普及を目指すという

最近発行されているSuicaやPASMOには8つの拡張ポケット(FeliCaポケット)が備えられており、将来に備えてさまざまな用途で利用できるようになっているという

FeliCaポケットに対応した交通系ICカードには、写真のようにPASMOだったら2重ダイヤ、Suicaなら丸が2つ配置されている

こちらは昌栄印刷のスマホの写真をその場でICカードとして発行できる機械。イベント会場などですでに実用化され使用されている

 2014年現在、スマートフォン利用者は5400万人を突破(2015年8月末時点ソニー/フェリカネットワークス調べ)。同社では、2020年には8800万人が利用すると予想している。同様にICチップの累計出荷数はカードやモバイル用ICチップあわせて約8億9000万個に達したという。

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