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かなり賢くなったMac日本語IMで日付などを超簡単に入力するテク

2015年05月16日 17時00分更新

文● らいら(@lyrahm) 編集● ASCII.jp

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 資料を作成したりちょっとしたメモを残したりするとき、日付を一緒に記録することはよくあることだ。そんなとき、毎回「◯月◯日」と入力するのはかなり非効率な作業である。Macの場合、アプリの全画面表示では日付と時刻が非表示になるので、ヘタをすると日付を調べるところからスタートすることもある。

 それでもATOKのようなサードパーティ製日本語入力システムなら、「きょう」と入力すると当日の日付が変換されるなどの機能がある。しかし従来の標準日本語入力システム「ことえり」の変換精度は低く、そんな便利機能は搭載されていなかった。

「Google日本語入力」でも「きょう」と入力すると日付が変換候補として現れる

(画像001:「Google日本語入力」でも「きょう」と入力すると日付が変換候補として現れる)

 「搭載されていなかった」と過去形なのは、実はOS X 10.10「Yosemite」からOS Xでの日本語入力システムが「ことえり」ではなくなり、「日本語IM」と生まれ変わったからだ。日本語IMにはSpotlightやiOSの入力で使われているエンジンが搭載され、愛すべき(?)おバカキャラだった「ことえり」に比べ、変換精度が大分向上している。

「言選り」ってネーミング素敵だったのに……

 たとえば、「きょう」で変換すると当日の日付が変換候補に表示されるようになった。さらに「きのう」「あした」「らいねん」などでも変換可能だ。

曜日入りや西暦入りなど、複数のパターンが選択可能

 そのほかにも郵便番号の7桁の数字を入力すると、該当の住所が一発変換できるようになった。これならウェブサービスの登録画面などによくある住所の入力フォームを、より効率的に埋められるようになるだろう。

郵便番号の「ー(ハイフン)」も不要

 時間の変換も一瞬だ。「◯時◯分」とわざわざ手で入力する必要はなく、4桁の数字をそのまま書いて変換すればよい。

たとえば「1234」と入力すると、「12:34」や「12時34分」が変換候補で出てくる

 日本語IMはiOSの入力システムと同じなので、iPhoneやiPadでも同じように変換できる。iOSユーザーは合わせて試してみよう。

 このように随分賢くなった日本語IMだが、実は一番役立つのはiOS端末とのユーザー辞書同期機能だ。同じiCloudのアカウントであれば、Macでユーザー辞書に登録した単語をiPhoneやiPadでも変換できるようになる。逆もまた然りで、iPhoneで作った単語がMacに自動的に同期され使うことが可能だ。

 ただ、iOSやOS Xのバージョンによってユーザー辞書が消えるトラブルの報告もあった。もしこれからユーザー辞書を同期するのであれば、どちらのOSも最新バージョンにアップデートしたうえで設定したい。

 今回のTipsを知っておけば一段と日本語入力が楽になるし、アップル製機器での辞書登録作業がよりスムーズになるだろう。他社製の日本語入力システムを愛用しているユーザーも、一度新しく生まれ変わった日本語IMを試してみる価値はありそうだ。


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