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ビーコン1万個を無料配布 ソフト開発のACCESS、iBeaconインフラに先行投資

2014年12月18日 12時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 商売上手なサンタクロースが、ビーコンを無料で試すチャンスをくれた。

 ソフト開発のACCESSは、同社のビーコンソリューション「ACCESS Beacon Framework」が使えるビーコンデバイス1万個を無料で配布する。1都3県でビーコン設置可能な施設のある個人事業主・企業が対象。応募はキャンペーンページで1月31日まで受け付ける。当選者は抽選となる。

 ビーコンはボタン電池型と単三電池型の2種類から選べる。バッテリーの持ちは、ボタン電池型は約4カ月、単三電池型は約2年。同社のクラウドサービスを初月無料で使える(翌月からは有料)。

 同社ではこれまで映画館のTOHOシネマズ、アパレルショップのナノ・ユニバースなどと連携し、マーケティングやキャンペーンを中心としたiBeaconビジネスを展開してきた。だが、1社の施設に置いたビーコンで1社のコンテンツを配信しているだけでは、ビジネスの広がりが限られてしまう。

 より多くの事業者を巻き込むため、インフラとしてのビーコン基盤を「バラまき」きっかけに広める計画だ。同社はITイベント「ITpro Expo」で、来年までに全国で約5万台を提供する予定としていた。「実証実験のような意味合いで、どれだけオープンな戦略になるかを検証したい」(同社広報)

 ブロードバンドサービスを広めたソフトバンクも、モバイル決済を広めたSquareも、最初はデバイスのバラまきから始めてインフラとプラットホームを整備した。ビーコンはまだ一般への普及にはハードルが高く、産業用途をメインに導入が進んでいる。今回の1万個配布でどこまで市場が広まるか期待がかかる。



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