米航空宇宙産業大手Lockheed Martin(ロッキード・マーティン)は8月18日、同社が開発した作業用サポーター「FORTIS Exoskeleton」(フォルティス外骨格)が米海軍より調達を受けたと発表した。同製品としては初の受注となる。
フォルティス外骨格は、工場などの作業用に用いられる身体サポーターで、動力は備えていない。立った姿勢やひざまずいた姿勢で身体に負担なく重い動力工具を扱えるようになっており、主に造船所環境での使用を想定している。
36ポンド(16.3kg)の重さの工具でもほとんど負担なく(無重力のように)保持できるとしており、装着した状態でも自然に移動できるという。米海軍との契約の詳細は明らかにされていないが、海軍造船所における評価試験のために導入を考えているようだ。
なお、同種の技術としては今年7月にドイツBMWが工場作業員用に3Dプリンタで製作した親指カバーを導入している。こちらはパーツを押し込む際の親指の負担を低減するものだが、これらのように無動力のサポーター類でも工場や農作業といった作業の労力を軽減する技術は、労働力不足が予想される業界で大きく注目されている。