ハギワラソリューションズは5月20日、金融機関と企業との間などのデータ交換に用いる新メディア「NFD(New Flexible Device)」を発表、今秋より出荷を開始する。
金融機関と企業の間のデータ交換には、いまだに3.5インチFD(フロッピーディスク)やCMT(カセット型磁気テープ)などのメディアが用いられているケースが多いが、3.5インチFDのドライブ/メディアが入手困難になりつつある。
代替としてはCD/DVDやUSBメモリなどを使う手段はあるものの、CD/DVDはフォーマットが企業間で統一されていない場合もあり、またキズや破損に弱いとという問題がある。また、このような業務用途ではUSBメモリは小さすぎて紛失しやすく、管理用ラベルなどを貼る場所がないことが問題となることもある。
NFD(New Flexible Device)は、フラッシュメモリを用いるいわばポータブルSSDで、パソコンのUSB端子に接続する専用ドライブを用いて読み書きを行う。メディアサイズは3.5インチFDとほぼ同じ、容量は1GB超えを予定している。
特殊フォーマットでデータの読み書きを制限、パスワードロック、ソフトウェア的ライトプロテクト、書き込み可能なファイルの制限設定といったセキュリティ機能を持ち、既存の業務フォーマットを継承しつつ実用性を高めているという。リーダーやメディアの価格などは現在のところ未定。