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Amazon Fire TV について知っておくべき10のポイント

2014年04月12日 19時12分更新

Adriana Lee via ReadWrite

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アマゾンの Fire TV は機能満載のセットトップボックスだ。特に注目すべき機能を紹介しよう。

Amazon Fire TV

アマゾンは同社の新しいストリーミングデバイス「Fire TV」で、Apple TV、Roku、Google の Chromecast に対抗する構えだ。

Fire TV には、最新のセットトップボックスには当然搭載されているであろう標準的なインターネットビデオの機能がたくさん備わっており、さらに新しい魅力的な機能も加えられている。例えば予測的なストリーミングだ。ユーザーが次に何を見たがるかを予想して自動的に取り込んでおく機能である。また、他のデバイスでも既に試されてはいたが、完璧とは言えなかった技術も使われている。例えばボイスサーチや、スマートフォン又はタブレットを使った「セカンドスクリーン」機能といったものだ。

アマゾンはこうした技術の実装に成功したと主張している。それが本当なら、$99 という小売価格は正当かもしれない。これは意外と重要な問題だ。手ごろな価格の競合製品がひしめくマーケットにおいて、Fire TV をトップクラスの商品とみなすということなのだから。

Fire TV がコストに見合う製品かどうか判断するのに役立つように、このデバイスの主な特徴を簡単に紹介しよう。


ASAP 予測的ストリーミング

Amazon Fire TV

アマゾンの ASAP(高度なストリーミングと予測、Advance Streaming and Prediction の略)機能は、ユーザーが次に見たいものを予測するだけでなく、自動的に取り込みを開始して、すぐにストリーミングできるよう準備をする。つまり、見たいと思ったらすぐに再生できるのだ。

知っておくべきこと:機能がそれほど正確ではなかったとしても、次第にユーザーの好みを学習していくと思われる。これは実に使いやすく便利な機能になる可能性があり、ストリーミング体験を加速するだろう。しかし、プライバシーを気にする人は注意したほうが良い。技術系の会社があなたのエンターテイメントの好みを追跡するという発想が気に入らないかもしれないからだ。


ゲーム

Amazon Fire TV

Fire TV は数独や Angry Birds を超えることを目指している。マルチプレーヤーモードと合わせて、FPS やスクロール型ゲーム等が提供される。Fire TV のリモコンの他に、オプションで別の Bluetooth コントローラー($40 で入手可能)を使うこともできる。

知っておくべきこと:Mojang の「Minecraft ポケットエディション」、Gameloft の「Asphalt 8」、Telltale Gamesの「The Walking Dead」といったゲームは、Fire TV 専用のバージョンが予定されている。アマゾンはさらにゲームの選択の幅を広げるために、ディズニー、Gameloft、EA、Sega、Ubisoft、Double Fine にも協力を求めている。

Amazon Fire TV

Amazon Game Studios も、Fire TV 用の最初のゲームとなる「Sev Zero」を一から構築した。このゲームは「素早いアクションの三人称シューティングで、塔を守るゲーム」なのだという。$6.99 で入手可能だ(Fire ゲームコントローラー購入者なら無料である)。

マルチプレーヤーモードを使えば、Wi-Fi 上のモバイルデバイス経由で友達と一緒に遊ぶこともできる。テレビを使ってプレイする本格的なユーザーは、より直接的に操作するために Bluetooth コントローラーを使用することになるだろう。


X-Ray(別名、カラオケの一種)

この俳優はいったい誰だろう?今かかっているのはなんとういう曲だろう?そういった質問は X-Ray にお任せあれ。「セカンドスクリーン」機能がモバイルデバイス上で動作して、現在流れている番組や曲の、クレジットやキャスト情報、曲名、さらに細々とした情報などを、テレビや映画のデータを IMDB から引き出してくれるのだ。曲がかかっている間に、歌詞まで用意することができる。

知っておくべきこと:今のところ、これは Kindle Fire HDX でしか機能しないが、今年の後半には iPhone や iPad でのサービスが始まるだろう。


ボイスサーチ

Amazon Fire TV

Fire TV の発表の場で、アマゾンの副社長ピーター・ラーセンは「これは実用的なボイスサーチである」と宣言した。リモコンにマイクが内蔵されているので、ユーザーは操作ボタンに煩わされることなくタイトルを検索することができる。

操作パッド上で、一文字ずつ映画やテレビ番組を検索する作業は、現在のストリーミングの最もイライラする点の一つである。アマゾンがこの機能をちゃんと使えるようにできたのなら、それだけでも Fire TV の成功を加速できそうだ。そしてカウチ・ポテト族にとって、ストリーミング体験は遥かに快適なものになるだろう。

知っておくべきこと:確かに、ラーセンの言うことには一理ある。ボイスサーチは、キーワードや俳優の名前などから映画のタイトルを検索するのに使える。リモコンには専用ボタンまである。残念ながら、すべてのアプリでその機能が使えるわけではない。私たちが行ったデバイスの初期テストでは、Netflix と Hulu は結果に上がってこなかった。つたないタイピングによる検索機能がまだ残されていることが、何を意味しているかわかるだろう。でもだんだん良くなることを願っている。面倒なことがなくなるのは大歓迎だから。


パスワード保護された、キッズ向け「FreeTime」

メディアには成人向けのコンテンツがたくさんある。FreeTime アプリは子供向けの安全圏として一新されており、FreeTime を終了するにはパスワードの入力が必要となる。つまり、入ることはできるが、脱出するための「開けゴマ」のような呪文を知らなければ、出られないというわけだ。保護者はそれぞれの子どものプロファイルを作成し、内容や時間帯によってどんなものを何時間見ることができるかを設定する。FreeTime では、子どもは使いやすい環境を手に入れられるし、保護者は子どもたちが選択されたコンテンツしか見ないので安心できる。

知っておくべきこと:すでにKindle Fire タブレットで設定をしているなら、その設定を Fire TV と同期できる。パスワード機能も興味深いが、タイマーのほうが関心が高いかもしれない。自動的に電源が切れて、寝る時間や宿題をやる時間であることを知らせてくれるので、保護者は自分たちで子供たちのテレビを見る時間を管理する必要がなくなるのだ。アマゾンは、この機能は来月には使用可能になると言っているが、申し込みが必要であることを心に止めておかなければならない。FreeTime Unlimited はこれらの機能を全て網羅していて、さらに映画やテレビ番組に制限なしでアクセスできる。プライムメンバーには割引がある。通常会費が子供1人当たり月 5ドル(または家族当たり10ドル)のところ、プライムメンバーは 3ドルですむ(または家族当たり7ドル)。


ストリーミングの選択

Amazon Fire TV

さすがアマゾン、ショッピングはお手の物だ。Fire TV では映画や番組を呼び出すと、利用可能なすべてのストリーミングオプションを画面に表示してくれるので、ユーザーはその中から一番安いものを選ぶことができる。

知っておくべきこと:現在 Fire TV から利用可能なサービスは、Amazon Instant Video を別にすると、別途有料の定期契約が必要な Prime Instant Video とHulu Plus だけだ。そしてこれらのサービスの会員はすべての番組と映画を無料で見ることができる。アマゾンはこの機能を他のプロバイダにも拡張すると言っているが、それまでの間は、映画をレンタルしたり購入したりする場合はアマゾンを利用するしかない。


キャスト

今の時代、キャストなくしてストリーミングデバイスは成り立たない(ありがとう、Chromecast。というより、DIALのおかげか。複数のデバイスをお互いにやり取りできるようにしてくれるプロトコルだ)。この機能のおかげで、Fire TV ユーザーはアマゾンのストリーミングメディアをスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からテレビに取り込むことができ、モバイル端末をリモコンやセカンドスクリーンとして使うことができるのだ。

知っておくべきこと:この機能が使えるのは当初は Kindle Fire HDX だけだが、iPhone と iPad も今年後半にはサポートが開始される予定だ(しかしサムスン、HTC、モトローラ その他のアンドロイドデバイスはサポートされないことを念を押しておく)。Kindle タブレットでは画面をテレビにミラーリングすることもできる。今年後半には、他の Miracast 対応デバイスでもミラーリングできるようになるという。


写真

Amazon Fire TV

Fire TV では写真のサポートも開始された。保存してある画像や、その場で撮影した写真をテレビに表示することができる。スマートフォンのカメラで写真を撮り、Amazon Cloud Drive と同期していれば、自動的に大画面に写真が表示されるのだ。

知っておくべきこと:アマゾンが提供する写真機能は単純なものだ。Amazon Cloud Drive のユーザーであれば、画像を携帯電話からサービスに同期する、というだけだ。ユーザーではなくても、Fire TV で利用しているサービスから第三者アプリをダウンロードすることができるかもしれない(もちろん、できないかもしれない。そのうちわかるだろう)。


インターフェース

端的に言うと、非常にすっきりしており、ごちゃごちゃした感じがなく、よくまとまっている。どちらかというと Roku に似た操作用の左サイドバーがあり、検索、映画、テレビ、ウォッチリスト、ビデオライブラリ、ゲーム、アプリ、写真、設定のセクションを素早く呼び出すことができる。

知っておくべきこと:せっかちな人は、別画面への移動やページめくりが比較的簡単で速いので、嬉しく思うだろう。


パフォーマンス

何よりもまず、Fire TV は使いやすく非常に高速であると言われている。これは (上述の)ASAP 機能のおかげでもあるが、デバイス自体も十分な馬力を持っている。

知っておくべきこと:ハードウェア・マニアや AV 機器 の熱狂的なファンなら、Fire TV のスペックをきっと気に入るだろう。クアッドコア・プロセッサー、専用の GPU、2GB のメモリ、1080pビデオのサポート、Dolby Digital Plus サラウンド・サウンド、デュアルバンド、MIMO を搭載したデュアルアンテナ Wi-Fi (「複数入力/複数出力」が可能であることを意味し、基本的により高速なワイヤレス接続を提供するものだ) などが備わっている。

マニアではない人でも、こう考えるだろう。Fire TV は最低限のハードウェアと基本的なキャスティング機能を $35という低価格で提供している Chromecast とは別物だ。むしろ Chromecast の対極に近い。スペックと機能はもっとパワフルで、価格はほとんど3倍だ。

Amazon Fire TV

つまり、買う側には Fire TV か Apple TV、または Raku 3という選択肢があるようだ。要するに、従来の製品で我慢するか、独自の機能を持った新しいセットトップボックスを、今後の成長に期待して選択するか、ということになる。

Fire TV は、アマゾンもしくは Staples で入手可能だ。アプリには、Netflix、Prime Instant Video、Hulu Plus、YouTube、WatchESPN、Showtime、Amazon MP3、Pandora が含まれている。Plex、RealPlayer Cloud、Bloomberg TV など、ファンのお気に入りも入っている。

すなわち、アマゾンの セットトップボックスは発売当初から既に、Apple TV よりも多くのストリーミングソースをサポートしているのだ。Apple TV もひょっとしたら数か月以内に新しいパートナーシップと新しいモデルを発表するかもしれないが。

一方、Roku は昨年秋にラインナップを刷新したばかりで、先月には新しいプロダクト、Roku Streaming Stick を追加した。

昨今、TV ストリーミングの選択肢には事欠かない。アマゾンはその小さなボックスにありとあらゆるものを放り込んでユーザーの気を引こうとしているようだ。人々の興味を惹くのに成功するか、あるいは名前の通り、燃え尽きて消えてしまうのかどうか、共に見守っていこう。


トップ画像:Adriana Lee
その他の画像:Dave Smith


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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