このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

カユいところに手が届く! Windows 8の50の疑問 第1回

Windows 8の疑問が全解決 Q&A50連発!【その1】

2012年11月02日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Windows 8を搭載した、ソニーの「VAIO Duo 11」

 10月26日、満を持してWindows 8が発売された。深夜0時を回ると同時に、秋葉原では様々なイベントが開かれ、注目を集めていた。すでに多数のWindows 8搭載PCがお目見えしており、早速購入した人もいるだろう。とはいえ、多くの人は様子見しているのではないだろうか。そんな人のために、Windows 8の素朴な疑問を全50のQ&A形式でわかりやすく解説しよう。

Q1 Windows 8はこれまでのWindowsと比べてどこが違う?

A1 タブレット向けのUIを搭載 通常のデスクトップ環境ももちろん使える

 Windows 8は、Windows 7の後継となる最新Windowsで、3年ぶりのバージョンアップとなる。最大の特徴は、20年以上も継承されてきたデスクトップインターフェースに加えて、タブレット操作に適したModern UIを採用している点。Windows 8を起動すると、単色の背景にアプリケーションがタイル上に並んでおり、タッチ操作がしやすくなっている。従来もWindows搭載タブレット端末は発売されていたが、Windows 8は専用のUIを採用しているのだ。

 初期設定では、メールやフォト、ミュージック、ビデオなどのアプリが配置されており、起動すると基本的に全画面表示になる。タッチ操作に向いているが、従来通り、マウスとキーボードでも操作可能。従来の「デスクトップ」UIももちろん用意されており、Windows 7までと同じ感覚で利用できる。

タイル上にアプリが配置されているModern UI

アプリをクリックもしくはタップすると、全画面で起動する

 標準搭載のウェブブラウザーは最新のInternetExplorer 10で、デスクトップ版とModern UI版の両方が用意されている。Windows 7とは異なり、「メール」アプリを標準で搭載。POPとIMAPに対応しているものの、機能は最低限。速やかな機能強化を待ちたいところだ。

Q2 どんなエディションがある?

A2 ARM版の「Windows RT」を含めて4エディション
一般ユーザー向けは「Windows 8」「Windows 8 Pro」の2つ

 Windows 8のエディションは全部で4種類とシンプルになった。まずは、一般ユーザー向けの「Windows 8」。エディション名がないので、通称「無印」と呼ばれている。

 上位エディションとしてはWindows 8 Proが用意されている。今のところ唯一、パッケージ版で発売されるWindows 8となる。暗号化機能の「BitLocker and BitLocker To Go」や仮想マシン用のVHDファイルからの起動、リモートデスクトップのホスト機能などを備えている。Windows 7から「Windows 8優待アップグレードキャンペーン」でアップグレードする際は、このProエディションになる。

 ビジネス向けとしては、Windows 8 Enterpriseがラインナップ。ボリュームライセンスでの提供となり、一般ユーザーは購入できない。Proの機能に加えて、USBメモリーなどからWindows 8を起動できる「Windows To Go」や、アプリの挙動を制御できる「AppLocker」といった機能を搭載する。

 これまでになかったのが、Windows RTだ。そもそも、「8」のナンバーがついていないのがわかりにくい。これは、Windows 8のARMプロセッサー向けバージョンだ。詳しくはQ4で解説する。

Windows 8を起動するUSBメモリーを作成できる「Windows To Go」はEnterpriseエディションにのみ搭載されている

エディションごとの機能比較表

機能 エディション
Windows 8 Windows RT Windows 8 Pro Windows 8
Enterprise
スタート画面、標準メトロアプリ
デスクトップ
Internet Explorer 10
強化されたExplorerなど
Storage Spaces ×
Windows Media Player ×
ドメイン参加 × ×
リモートデスクトップ
クライアント
リモートデスクトップ
ホスト
× ×
Windows Update
Windows Store
企業内サイトからのMetroアプリインストール × × ×
VPNクライアント、BitLocker/BitLocker To Go、VHDからの起動、Hyper-Vクライアント、暗号化ファイルシステム、グループポリシー × ×
Windows To Go、ダイレクトアクセス、ブランチキャッシュ、AppLocker、VDI強化 × × ×

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン