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スマホデビューしたい人のためのAndroidスマホ超初心者講座 第1回

スマホに乗り換えるならAndroidを選ぶべき理由

2012年03月12日 12時00分更新

文● ヤシマノブユキ ●モデル/相川夏海

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スマホと言ってもどれを選べばいいのか迷っている人に

 来月からの新生活を控える人の中には、今まで使っていたケータイからスマホに買い換えて心機一転! なんて思っている人もいることだろう。しかし、「いまだに従来型のケータイ(フィーチャーフォン)を使っている。周りはみんなスマホだし、自分もそろそろスマホに買い替えたい。でも今さらiPhoneにするのは気が引ける。かと言ってマイナーすぎるスマホはこの先どうなるか分からないので避けたい」な~んて心配があることも事実。だったら、Androidスマホを選んでみてはどうだろう?

 今回から3回連続でお届けするスマホ初心者に向けてのハウトゥー企画の1回目は、ずばりAndroidスマホを選ぶメリットとはなにか? なぜAndroidスマホなのか? をお届けする。

 一口にスマホと言ってもさまざまな機種が存在するが、その前にAndroidスマホとは何なのかから始めよう。

今回、スマホ初心者代表で登場してくれた相川夏海ちゃん。つい最近高校を卒業し、4月からはJKからJDにジョブチェンジする。いつかはスマホ、と思っているけど、なかなか乗り換えに踏み出せないでいるらしい

Androidスマホならスムーズな移行が可能

 ASCII.jp読者にはいまさら説明の必要もないかもしれないが、「Android」というのはスマートフォンのオペーレーティングシステム(OS)のこと。例えば、iPhoneなら「iOS」、Windows Phoneには「Windows Phone 7」、多くのフィーチャーフォンには「Symbian OS」や独自のLinuxなどが採用されている。パソコンで言うところのWindowsやMac OSみたいなものだ。以前、「iPhoneとXperiaとAndroid、どれがいいの?」という質問をされたことがある。おそらくソフトバンクとドコモとauのことだと思うが、一般層への認知度を垣間見た瞬間だった……。

洗練されたUIと好評のiPhone「iOS」

メトロUIが新機軸のWindows Phone「Windows Phone 7」

 このAndroidを開発したのが検索エンジンの雄「Google」である。正確にはAndroid社を2005年にGoogleが買収し、開発が進められた。無償で利用できるオープンソースだったため、世界中のスマートフォンメーカーに採用されて爆発的に広まり、現在はアメリカと日本ではシェアナンバーワンを獲得している。一社独占で製造されているiPhoneに対し、数多くのメーカーが手がけるAndroidスマホという構図は、パソコンにおける、Win・Macの関係性に近いものがあるだろう。

そしてこれが、Googleがスマートフォンのために手がけた「Android」。左はauの「GALAXY S II WiMAX」、右は最新のAndroid 4.0のもの

「へー、AndroidってGoogleが作ったんだ! パソコンで調べものするときによく使いますよ!」と夏海ちゃん。もし、Googleアカウントを持っているなら今すぐスマホにすべき!

 Androidは前述のとおり、Googleが開発しているため、同社のサービスとのリンクが最大の特徴でありメリットだ。検索エンジンだけでなく、Gmail、電話帳、カレンダー、ドキュメント、マップなどなど、パソコンで使うことのできる機能をそのままスマホで使うことができる。ちなみに、iPhoneやWindows PhoneでもGmailは標準機能として搭載されていて、便利に使える。それくらいGoogleのサービスは世界基準となりつつあるのだ。

 Googleアカウントが必要になるが、もともと持っている人はそのまま使えるし、取得していないのであればスマホ購入前に取得しておきたい。なぜなら、このアカウントは機種変などをした場合でも、Googleのサービスを丸ごと引き継げるのである。

 各キャリアが用意しているメールやサービスに依存せずに移行できるため、キャリアのメールアドレスにこだわりがないのであれば、すべてをGmailに集約しておくといいだろう。そうすれば、キャリアにこだわらない端末選びができる。スマホ選択の幅がグ~ンと広がるのだ。

 メールと電話帳を赤外線などを使わなくても、そのまま使えて、かつバックアップにもなるというのは重要なポイントだ。

Googleとの連携がやはり便利。キャリアを変えても電話帳やメールなどがそのまま移行できるほか、Googleマップやドキュメント、Picasaまで同期できるのはうれしい。PCでGoogleのサービスを使っている人ならためらわずにAndroidスマホに変えられる

GoogleマップもPCとほとんど同じ感覚で使えるので、初めての土地でも安心

 フィーチャーフォンから移行する場合は、恐らくほとんどの人がGoogleアカウントを持っていないだろうから、いきなりこのような恩恵に預かりにくいが、最初のハードルを越えてしまえばあとはラクなのがわかってもらえるだろう。スマホに移行するにあたって、新しい自分に生まれ変わる勢いでGmailのアドレスに変更してしまうのはいかがかな? 大変なのは最初だけだ。

Androidのマスコット、通称ドロイド君。正式名称は不明

 先にも述べたように、Androidは数多くのメーカーが採用しているので、スマホの入手経路は多岐にわたる。ドコモ、au、ソフトバンクといった大手携帯電話会社のほか、イー・モバイルやディズニー・モバイル、日本通信などの事業者からも購入できる。つまり、乗り換え先の携帯電話会社を自由に選べるのだ。フィーチャーフォンから乗り換えるなら、ほとんどの人が現在の携帯電話会社(キャリア)のまま、Androidスマホに買い替えられるということでもある。家族で契約している、2年契約が残っているなど、いろんな事情でキャリアを変更できない人もいるかと思うが、そういう場合でも安心してスマホにできる。

 一方、Android以外のスマホを扱うキャリアは1~2社と少ない。Googleアカウントによる恩恵が受けられないので、そのキャリアでしか扱っていないスマホが欲しければメールアドレスが替わってしまうのを覚悟して移るしかない。そこからずっとその端末を使うのであれば問題ないのだが、これだけスマホが溢れている世の中、いろいろと使ってみたい人にとっては敷居が高い。だが、少なくともAndroidなら、環境を大きく変えずにスムーズにスマホを買い替えられる可能性が高いということだ。

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