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Joe'sオープンソース推進PJが本格化

2011年10月31日 12時22分更新

記事提供:ITソーシャルニュース

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大阪のサーバーホスティング会社「Joe'sウェブホスティング」(本社:大阪市 代表: 鈴木禎子)は初期の事業コストを抑えることで小規模事業者を支援するため、オープンソースのソフトウェアがインストール済みのサーバーを1年間無償で提供するプロジェクトを積極的に進めている。

これまで情報共有基盤システムの「NetCommons」(http://www.moodle.tc)や、学習管理システムの「Moodle」(http://www.netcommons.ac)などのオープンソースを順次対象としており、この度、EC事業者に人気の高いショッピングカート「EC-CUBE」を加え、「Joe'sオープンソース推進プロジェクト」として、今後すべてのオープンソースに対象を広げていくことを明らかにした。(http://www.ec-cube.org EC-CUBE標準サーバー 入門プラン)

「お金はないけど、自分が愛好するものを販売するお店を持ちたい」「こだわって作った商品を直接全国のお客さんに届けたい」などと、法人、個人を問わずネットショップの開業を希望する人は今も少なくないが、専門知識のない一般の利用者にとって、ドメインの取得、ショッピングカートのインストール、サイトのカスタマイズなど、わからないことや手間がとられることが多く、二の足を踏む大きな要因となっている。

同プロジェクトで提供するサービスでは、初年度に料金を支払う必要も、ドメインを取得する必要もなく、ショッピングカートが最初からインストールされているため、ネットショップ開業のハードルは大きく下がる。
レンタルサーバーの機能はなく、管理ページへのアクセスとFTPだけで使えるため、使い勝手としてはむしろASPに近く、利用者の戸惑いはほとんどないそうだ。

同サービスを利用しても、サイトに広告が表示されたり、1年経過後に必ず継続(月額1,575円)しないといけないということはなく、ネットショップ運営の最初のステップして、気軽に利用してほしいと同社は語る。

同社がこのような形で無償提供ができるのは、Joe'sのバーチャルオフィスとSSL証明書のサイトからの剰余金の一部をあてているのだという。
http://www.joes-office.com
https://www.joes-ssl.com

Joe'sウェブホスティング代表の鈴木禎子さんは、オープンソース推進プロジェクトを始めた理由をこう語る。
「レンタルサーバー会社である弊社は、創業以来オープンソースにお世話になってきました。
最近、オープンソースで収益をあげるには、一定の法則のようなものがあることに気がつきました。
利益を得ようと思わないで、そのコミュニティの発展に貢献することが最も重要なのだと。
他社も同様の考えで、貢献しようと努力します。そのような競争をしているうちに、コミュニティ自体が大きくなり、自社も他社も大きな利益を得られるようになります。

誰かの利益が誰かの不利益になる“ゼロ和ゲーム”ではなく、共存共栄で発展していくのが、オープンソースのコミュニティなのだと思います。」

(取材・記事:神崎英徳)

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