え、ThinkPadがコンビニと同じビルで開発されている?
日本の技術をグローバルに送り届けてきた“大和研究所”。ThinkPadシリーズの開発を支え、日本アイ・ビー・エムからレノボ・ジャパンに継承されてきた、同社の重要な開発拠点である。
その大和研究所が、神奈川県横浜市のみなとみらい地区に移転した。その経緯や開発体制に関しては、すでに記事化している(関連記事)が、入居した「みなとみらいセンタービル」は21階建ての高層ビル。研究施設はなんとコンビニや飲食店が並んでいる商業施設のど真ん中に配置されているのだ。
大和研究所といえば、堅牢かつ高い信頼性を持つパソコンを送り出す、いわばビジネスノートの“虎の穴”的な存在。漫画・タイガーマスクのように悪役レスラーを世に送り出すわけではないが、過酷な試練をかいくぐり、生き残った屈強な製品だけが世界に旅立っていけるという点がよく似ている。
筆者も中央林間駅の近くにあった旧大和研究所に何度も足を運んでいるが、果たしてあの施設がそのまま入っているのかには半信半疑という部分もあった。虎の穴が猫ぐらいの“ゆるふわ”な感じになっていたら「正直幻滅だな」と多少の危惧も抱きつつ。駅と直結したレノボの新オフィスに足を運んだ。そしてもちろん筆者のそんな思いは杞憂に過ぎなかったことを実感できたのだ。