日本産業デザイン振興会は1日、「2009年度グッドデザイン賞」の受賞結果を発表した。応募があった2952件について審査し、1034件(受賞企業は591件)が受賞する結果となった。
このうち「ネットワーク領域」の「個人用ソフトウェア」という審査領域において、物書堂の「大辞林」(受賞ページ)とArt&Mobileの「QuadCamera」(受賞ページ)という2本のiPhoneアプリが選ばれた。
大辞林
大辞林は、三省堂の「スーパー大辞林3.0」をベースにした電子辞典ソフト(iTunes Storeで見る、関連記事)。収録語を1画面に並べて画面をフリックしながら探せるというインターフェースが辞書としては独特なデザインとなっている。タッチで用語を選択、ピンチイン/アウトで画面を拡大/縮小といった、iPhone/iPod touchのマルチタッチ液晶を活用しているのも特徴だ。
物書堂は受賞について、「『大辞林』はiPhone のマルチタッチ技術を活用した画期的なインターフェースと、縦書きの美しい画面表示を実現した新世代の電子辞書としてデザインされています。これらの特徴が、グッドデザイン賞においても『美しいグラッフィクと直観的なインターフェースデザインが秀逸である』と高く評価されました」とコメントしている。
QuadCamera
QuadCameraは連射に対応したiPhoneアプリで、4〜8回の連続撮影を実施して1枚の画像に合成してくれる(iTunes Storeで見る、関連記事)。撮影時、「BRIGHT」「HI-CON」といった5種類のカラーフィルターを適用できるのが特徴だ。
Art&Mobileは、同アプリを含む「ToyCamera」シリーズについて、「解像度やスペック至上のカメラへのアンチテーゼとして、iPhoneをチープなビンテージカメラへと変えることで、新しい価値を提案するアプリケーション」と説明している。