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ThinkPadファンが見たLenovoのNetbook IdeaPad S10e

2008年12月22日 14時04分更新

文● 池田圭一

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Lenovo IdeaPad S10e
Lenovo IdeaPad S10e

早くも値下げ攻勢? 4万円台になったIdeaPad S10e

 Atomプロセッサー搭載のNetbookが各社から続々と登場するなかで、レノボ(Lenovo)の参入は比較的遅かった。中国で公表されたのが2008年8月。発表までは時流に乗っていたものの、国内投入が12月となり、後発なのに目新しさが少ないとされたのか? それとも、IBMからThinkPadブランドを引き継いだレノボのノートパソコンだからこそ、潜在ユーザーの期待感が高すぎて、見る目が厳しくなったのか?

 いずれにせよ、「IdeaPad S10e」を好意的にとりあげるメディアは多くないように思える。各社のノートを触りまくってきたThinkPad好きの筆者が、IdeaPad S10eをじっくりと触ってみた。

S10eやIdeaPadロゴの配置は、なんとなくThinkPad風味 カラーリングこそこだわりのブラックではないが、中央のLenovoロゴを除き、機種名であるS10eやIdeaPadロゴの配置は、なんとなくThinkPad風味

 販売開始からわずか2週間後の12月20日。IdeaPad S10eの価格は5万4800円から、4万9980円へと値下げされた。同じNetbookでは、Acer「Aspire one」がテレビCMなどを積極展開するのに対し、Lenovoのブランド浸透に向けて用意された対抗手段が、市場での値引きだけというのは地味である。

 実売での最安値も、本稿執筆時点でついに4万6000円前後となった。これは同クラスのNetbookとしても破格で、魅力的以外の何者でもない。たとえThinkPadのDNAが受け継がれていなくとも、新たな種として優れているのなら、激乱の時代を生き残れるはずである。


NetbookとしてのIdeaPad S10e

 IdeaPad S10eの特徴をまとめておこう。といっても、CPUにNetbook向けのAtom N270を選択した時点で、チップセットはIntel 945GSE Express限定となるし、メモリーの最大搭載量や液晶ディスプレーのサイズ/解像度の上限まで決まってしまう。さらに、OSがNetbook限定のULCPC(Ultra Low Cost PC)ライセンス版となるため、ストレージ容量が制限される。他社のAtom搭載Netbookと、基本スペックが似通ってしまうのは仕方がないことであろう。

IdeaPad S10e の主なスペック
CPU Atom N270(1.60GHz)
メモリー DDR2-533 1GB
グラフィックス Intel 945GSE Expressチップセット内蔵
ディスプレー 10.1型ワイド 1024×576ドット(LEDバックライト)
HDD 160GB
光学ドライブ 搭載せず
無線通信機能 IEEE 802.11b/g、Bluetooth 2.1+EDR
サイズ 幅250×奥行き196×高さ36mm(最薄部22mm)
重量 約1.38kg
バッテリー駆動時間 約5.3時間(JEITA測定法)
OS Windows XP Home Edition SP3
価格 4万9900円

 基本スペックがそっくりということは、どの機種の性能も似たようなものとなる。あえて他社Netbookと差異がある部分として、ほかには無いIdeaPad S10eだけの付加要素、さらにユーザビリティーを見ていこう。

自己主張は控えめでシンプル 閉じた状態では、自己主張は控えめでシンプルだ

 まずは外観から。直線とコーナーの曲線が上品な仕上がりを見せ、無駄な装飾をなくしたスクエアなデザインに好感が持てる。いかにもプラスチック然としたサーフェイスを嫌う向きもあるようだが、パール感のあるホワイトカラーはそれほど悪いものではないだろう。

 素材表面も、小さなキズが目立ってしまうピアノ光沢塗装ではなく、微細で滑らかな凹凸があるタイプとなっている。皮脂汚れ(指紋)も残りにくく、持つ手に柔らかくなじむ。長期使用での耐久性は気になるところだが、低価格がウリのNetbookに、ThinkPad並みの耐久性を求めるのは酷であろう。

全体的にマットな仕上げ ThinkPad X31とフットプリントを比較
全体的にマットな仕上げ。6セルバッテリーの出っ張りが目立つThinkPad X31とフットプリントを比較。特に奥行きが短くなっている

 国内では6セルバッテリーが標準となるため、バッテリー部分が斜め下方に突き出した形状となる。書籍のように収納しようとするとバッテリーの出っ張りが気になるのだが、使用時には本体がチルトするので、底面手前にはその角度に沿うように傾きが入っている。これによって机との間に空間が作られ、底面側にあるメモリーおよびHDDの過熱が抑えられると思われる。しばらく使っていても、よほどのCPU負荷をかけない限りは、空冷ファンの回転音が聴こえることもなく快適であった。

本体左側面 本体右側面
本体左側面。バッテリーの凸部により傾く。コネクター類は左から、ACアダプター、アナログRGB、4in1メディアカードスロット、USB本体右側面。左からExpressCard/34、ヘッドホン、マイク、USB、LAN

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