人知れず。そうひっそりと、セカンドライフの日本語ベータ版が登場した。
メディアに対して、リンデン・ラボから特別な告知がなかったこともあって、(日本語ベータも)「いよいよ登場」「まもなく登場」などと騒いでいたメディアも、まだほとんど取り上げていない状況だ。
確かに、今月に入ってから「そろそろベータ版が出るのではないか」という憶測があった。しかし、既存ユーザが使っているバージョン(英語版)でも、すでに日本語の機能説明表示と日本語チャットが実現されていたので、筆者は「今さら日本語版が登場しても……」という感想を4月ごろから持っていた。
実際、日本語版と言っても、日本人だけが使う、特別なクライアントソフトが用意されているわけではない。今日アップデートされたバージョン(ファイル名はSecond Life 1-18-0-x Setup.exe)がセカンドライフの日本語版に相当する……らしい。
意外というか、あっけない始まり
こういう形で、日本語版のβ公開が行なわれるとは非常に意外だった。
実際私も、今朝セカンドライフを立ち上げ、いつもの「アップデートをダウンロードしてください」というリンデンラボのメッセージで「またか」と思いながらダウンロードとインストールを済ませていた。しかし、「表示される日本語のメッセージが変わったかもしれないな」と思ったくらいで、このときはあまり気にとめていなかった。
気付かされたのは、“Sl Style”のウルフ編集長から「日本語版が出たね」というメールをいただいたあとだ。やはりインワールドの情報はインワールドのメディアが強いということなのかもしれない。あまりに地味な登場の仕方に、誰かが、しかけたウソサイトなのかと少し疑ってしまったほどだ。
今回ローカライズが行なわれたのは、日本語だけではない。中国、ドイツ、フランス、韓国、ポルトガル、スペインの各国語メニューがすべてベータ版の機能として、切り替えられるようになっている。