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地図とSNSが絡んで生まれる、新しい体験

2007年06月04日 23時00分更新

文● 森英信

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 モバイル端末の進化、通信インフラの整備、ネットを利用した地図情報サービスの発展によって、バーチャルなコミュニティーとリアルの世界が連携を深めている。

 特に、今後大きな動きになってきそうなのが、地図を利用したSNSと実際の場所をひも付けたサービスの提供だ。GPS付きのPDAや携帯ゲーム機、携帯電話などを利用して、自分が“いまいる場所”を利用した新しいタイプのコンテンツサービスをいくつか紹介しよう。



PSPの無線LANを活用した“地図共有サービス”


 ソニースタイルが提供する“ペタマップ”は、地図上の場所をテーマにしたSNSだ。

Petamapのサイト

Petamapのサイト

 “Googleマップ”のAPIを使って、地図上のエリアやスポットをテーマにした日記やコミュニティー、ユーザー同士のメッセージの送受信といったサービスが提供されている。

 このサイトは、パソコンだけでも利用できるが、PSPと対応ソフトの『みんなの地図2』と連携させて、情報を持ち運びできる点がユニークだ。メモリースティック Duoを介してユーザー同士の口コミにより集まったスポット情報をPSPにコピーして持ち歩いたり、また、同ソフト上で保存したスポット情報をあとからペタマップにアップロードしたり、といった利用が可能だ。

 みんなの地図2は、PSP用のGPSレシーバーに対応するほか、ソニー・コンピュータサイエンス研究所が、試験公開中の“PlaceEngine”にも対応する。

PlaceEnginge

Placeengine

 PlaceEngineは、周囲に見える無線LANアクセスポイントやその電界強度の情報を使って、現在位置を特定する技術だ。専用のクライアントソフトをインストールすれば、PSPに限らず、ノートパソコンやスマートフォンなどに装備された各種Wi-Fi機器でも利用できる。

 PlaceEngineのログ情報をユーザーがペタマップにアップロードした際、そこに新規のワイヤレスLANスポットがあれば、マッピングデータが更新される。ペタマップはこれにより、単に地図上のスポット情報の収集だけでなく、利用エリアや測位精度の向上も期待できる。誰もが地図の調査員になれる、まさに“みんなで作る”位置情報サービスがペタマップなのだ。

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