ソニー(株)は14日、デジタルカメラ初心者を重視したコンパクトデジタルカメラ“サイバーショット”『DSC-W35』を発表した。操作の簡単さと低価格、バッテリー撮影枚数の多さなどを特徴としている。価格はオープンプライスで、予想実売価格は2万3000円前後。発売日は3月9日の予定。
サイバーショットのWシリーズは、光学ズームや手ぶれ補正機能など、人気の機能を押さえながら低価格を指向した、オーソドックスなコンパクトデジタルカメラである。新製品のDSC-W35は、2006年2月発表の前モデル『DSC-W30』の特徴を踏襲し、スペック面での強化を図った製品となっている。デジタルカメラの普及率は高いものの、同社ではデジタルカメラ購入者の約3割が新規購入者であると分析。これら初心者ユーザーを、DSC-W35の主なターゲットとしている。
DSC-W35のスペック面での強化点としては、撮像素子に1/2.5型・有効画素数720万画素のCCDセンサーを搭載している(W30は有効600万画素)。DSC-W30で採用された、ISO 1000の高感度撮影とノイズリダクション機能を組み合わせて手ぶれを補正する機能も搭載されている。なお、光学式の手ぶれ補正機能は備えていない。
搭載するレンズは、光学3倍ズームに対応するカール ツァイス“バリオ・テッサー”レンズ(F2.8-5.2、f=6.3~18.9mm/35mmフィルムカメラ換算時38~114mm相当)。
標準撮影可能枚数は約380枚(CIPA規格)。内蔵の液晶ディスプレーは2.0インチサイズで、W30からの変更はない。撮影用に56MBのメモリーを内蔵するほか、記録媒体としてメモリースティック デュオ/メモリースティックPROデュオに対応する。
- 有効画素数
- 720万画素
- ズーム機能
- 光学 3倍
- 液晶パネル
- 2.0型/約8万5000画素
- バッテリー撮影枚数(CIPA準拠)
- 約380枚
- サイズ/重量(撮影時)
- 幅89.8×奥行き22.9×高さ59.1mm/約149g