7月6日、Winnyの開発などで知られるソフトウェア開発者金子勇氏が、急性心筋梗塞により逝去した。
金子勇氏は東京大学大学院情報理工学系研究科の助手時代(2002年)にWinnyを開発。2004年に著作権法違反幇助容疑で逮捕され、一審では有罪判決。しかし二審の大阪高裁では逆転無罪となり、2011年に最高裁が検察側の上告を棄却したことで無罪が確定した。
2006年にはドリームボート(現Skeed)の設立に際して技術顧問として参加し、P2Pを応用したコンテンツ配信サービス「SkeedCast」の開発を担当した。
Skeedの社外取締役、取締役ファウンダー兼CINO(Chief Innovation Officer)を経て、現在は東京大学情報基盤センターの特任講師を務めていた。
次世代のインターネットに関しても、高い関心と深い造詣を持っていた金子勇氏。ASCII.jpの記事で同氏の経歴と実績を振り返りたい。
ASCII.jpの記事で振り返る金子勇氏
- Skeed、P2Pを用いた配信ソリューション「SkeedDelivery」発表(2012年12月3日)
- 金子勇氏のSkeed、高速ファイル転送ソフトのiOS用ライブラリ(2012年08月29日)
- Winnyの金子氏が夢見る次世代高速ネットの世界(2012年08月07日)
- グローバルなクラウド接続サービスで攻めに転じるデータホテル(2012年06月13日)
- 逮捕から8年、やっと“一歩前進”――「Winny」無罪確定で(2011年12月23日)
- Winnyの金子氏に逆転無罪――ACCSのコメントは?(2009年10月09日)
- 識者が語るWinny裁判に関するコメント(2006年12月15日)
- Winny開発者と弁護団事務局長が語るWinnyと裁判の問題点(2006年12月13日)
- 【速報】Winny裁判で開発者の金子氏に有罪判決(2006年12月13日)
- ASCII.jp:京都地裁、『Winny』開発者に著作権違反幇助で罰金150万円(2006年12月13日)
- IIJ、“SkeedCast”による高画質コンテンツのダウンロード配信実験を開始(2006年12月05日)
- アスキー、情報漏えいセミナーを開催――Winny開発者が情報漏えい対策法を解説(2006年05月02日)
- ドリームボート、P2P技術によるデジタルコンテンツ配信システム“SkeedCast”の試験運用を開始――Winny開発者でP2P技術の第一人者である金子勇氏が参画(2006年04月18日)