Mac ProにWindowsを入れる
さてMac Proに、Windowsを入れるには、まずMac OS Xを起動して下準備をする必要がある。「Mac OS Xなんて使ったことないよ!」なんて思った人でも大丈夫。多少作法は違うものの基本的には「GUI」だ。そのため小一時間も触っていればすぐに慣れる。
余談だが、筆者が仕事でMacを触るのは、Power Macintosh初期(6100とか7200の時代)以来だから、実に15年ぶりである。筆者が初めて買ったMacは「Macintosh LC」だった。それからPowerPC時代まで3、4年ほどMacユーザーだったが、その間、PC/AT互換機も並行して使っていた。
しかし、Windows 95が登場して、Windows用ハードウェアの価格が下落したことで、Macとお別れすることになったのである。今回、Mac OS Xのデスクトップに「Finder」があることに懐かしさを覚えつつ、Boot Campを設定していた。
と、昔話はここまでにして、Mac Proに戻ろう。
まず、Mac ProでBoot Campアシスタントを実行してWindows用のディスク領域を割り当てる。このとき、推奨で32GBが表示されているが、正直、32GBでは何もできないのでココは思い切って100GB以上を割り当ててみた(Mac Proに標準で付属するHDDは640GB)。Windowsをメインに使うならMac OSが稼動する分だけ残して残容量をすべてWindowsに割り当ててもいい。
その後、光学ドライブにWindowsのディスクをセットして再起動すると、通常のWindowsインストールが始まる。なお対応するWindowsは、XPならSP2以降のパッチが当てられたもの、Windows Vistaは32bit版および64bit版が使用できる。
ディスクの排出方法に悩む
Mac OS Xで最初に悩むのは光学ドライブのトレイを開けることかもしれない。実のところ筆者はこれで、たっぷり30分ほど悩んだ。まさかキーボードにイジェクトキーがあるとは……。
本体にはイジェクトボタンがないので、初めてWindowsで使う場合はマイコンピュータから「取り出し」を選んでトレイを開ける必要がある。いったんドライバーを組み込んでしまえば、Windowsでもキーボードのイジェクトキーでディスクの排出が可能だ。
インストールが終わったら、Mac OS Xのインストールディスクをセットし、Mac Pro用のドライバーを一式インストールしよう。このインストールは自動で終わるので特に何もする必要はない。なお、ドライバーはWindows Vistaなら32bit版、64bit版が用意されているほか、Windows XPもSP2以降に対応している。
今回インストールされたグラフィックスドライバーは「GeForce Driver 179.36」と少々古かった。NVIDIA CUDAやPhysXなどを利用するのであれば最新ドライバーを入れておくといい。
ちなみに、WindowsをインストールしたあとにMac OS Xを起動する場合、コントロールパネルから「Boot Camp」を開くか、「Option」キーを押しながらマシンを起動することで、Windows/Mac OS Xのパーティションを選べる。
※Boot CampのWindowsインストールについてはこちらの記事も詳しい