拡張パーツの換装/増設はラインアップ中で最も簡単
Mac Proが搭載する、HDD/光学式ドライブ/メモリー/PCI Expressカードなどの換装や増設は非常に簡単だ。メモリーモジュール以外はプラスドライバーが1本あれば作業できるので、静電気にさえ注意すればいい。
増設に関しては、Apple Storeや一部の販売店でのBTO(CTO)で済ませると手間が少ないが、量販店などのショップで購入してユーザーの手で増設するほうが出費をかなり抑えられる。
例えば、1TBのHDDは、BTOでは3万2800円もするが、量販店などでは8000円前後で手に入る。また量販店では、BTOにはない1.5/2TBのドライブも売られているうえ、メーカーの選択肢も幅広いのでお勧めだ(関連記事)。
光学式ドライブも同様で、BTOでは1万920円だが、ショップでは安いものなら4000円程度で手に入る。Blu-rayドライブも搭載できるが、Mac OS Xは現在のところBlu-rayディスクには標準で対応していない。Blu-rayドライブを利用する場合は、「Toast Titanium」のバージョン9もしくは10を用意しよう。オーサリングには、さらに同ソフト用の専用プラグインが必要だ。
メモリーの増設方法
メモリーについては、増設方法にコツがある。トリプルチャンネルで駆動するため、同一容量のメモリーを3枚ずつ装着するのが仕様上望ましい。実際には、容量の異なるメモリーの増設も可能だが、デュアルCPU(8コア)モデルの場合は、各CPUが扱うメモリー容量を合わせたほうがメモリーアクセスのパフォーマンスが向上する。
例えば、1GB×6枚、2GB×2枚のメモリーモジュールを搭載したい場合は、メモリースロットの(2)と(6)を2GBに、残りのスロットを1GBにする。1GB×5枚、2GB×3という中途半端な増設も可能だ。この場合は、メモリースロットの(1)(5)(6)に2GBを搭載すればいい。
実際にはユーザーはどの位置にメモリーを取り付けるかを深く考える必要はない。増設したいメモリーをすべて差した状態でとりあえず起動すれば、「システム」→「ライブラリ」→「CoreServices」フォルダーにある「メモリースロットユーティリティ」が最適なモジュールの装着方法を指示してくれる。