このページの本文へ

トヨザキ社長のモテ本100本ノック 第2回

男としてのスキルを磨く

今月はジョナサン・キャロルでモテる

2008年05月30日 10時00分更新

文● 豊崎由美

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 さっ、ここからが問題です。ヒューはどうやら過去ミランダ以外の女性ともお盛んだったらしいんですが、どうしてそんなにおモテになるんでしょうか。

①教養豊か――美術品のバイヤーですから、アート関係の知識が豊富なのは言うまでもなく、とにかく物識りなんですの。
②多芸多才――読書家なのは当たり前。バイオリンも弾きこなす趣味人なんですの。
③行動力がある――オフィスを訪ねてきたミランダの手をぐいぐい引っ張ってホテルに連れていこうとするんですの。
④そのくせ女心がよくわかってて、女子が聞きたい言葉をかけてくれる
――ヒューったら誰とでもホテルに行きたがるのかしらと疑ったミランダが「GAPに行って、チノパンが買いたいの」と水を差すようなことを言っても、ぱっと顔を輝かせてほほえみ「いいね! 行こう」と同調し、「ホテルはどうするの?」と訊くと「ぼくは二十歳の若造じゃない。箒に乗った魔女みたいに、一物を乗り回してるわけじゃないよ。ぼくはきみといっしょにいたい。ベッドの中でなら最高だけどね。それが無理なら、大事なのはいっしょにいることだけ」なんて言えちゃう男なんですの。で、別れ際にこのひと言。「今までどこにいたんだい? きみ、今までずっとどこにいたんだい?」。もっ、読んでるだけで赤面ですわー。
⑤アイデアマン――ミランダのために即興で面白いお話を作ってくれたり、いつも新鮮な気持ちにさせてくれるプチイベント、プチプレゼントを欠かさないんですの。たとえば、タイトルになっている「薪の結婚」もヒューのアイデア。何か人生で真に大切なことが起こったとき、手近な場所で木片を見つけ、出来事と日付を書き記し、人生の残り時間があまりないと確信したときに集まった木片にまとめて火をつけるってんですけど、キミ、このアイデア、パクっちゃいなさい。彼女とデートした時、このこと、いかにも自分が思いついたみたいに話しちゃいなさい。で、「これから一緒に木片を集めてくれないか?」って言っちゃいなさい。イチコロですわよ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ