業界人の《ことば》から 第374回
Google NEST担当の松岡陽子氏がCEOに
“分業バカ”から“ヨコパナ”へ、Panasonic βにかけたパナソニックの想いは?
2020年01月10日 09時00分更新
元Google/Appleの松岡陽子氏がCEOに
2019年10月には、Panasonic βのCEOに、松岡陽子氏を迎え入れた。
松岡氏は2009年に、Google Xの3人の創立メンバーの1人として参画。Googleを退社後、ガレージベンチャーのNestに入社、同社が2014年にGoogleに買収されたのにあわせて、2015年にQuanttusのCEOに就任。その後、2016年にはAppleに入社し、ヘルスケア製品の開発に従事した。2017年にはGoogle Nestに戻り、2019年までGoogleのバイスプレジデントおよびGoogle NestのCTOを務めていた経験を持つ。
松岡氏の就任にあわせて、シリコンバレーなどに在住の約10人のメンバーがパナソニックに移籍しており、「Panasonic βの取り組みをスピードアップできる」と宮部専務執行役員は期待する。
松岡氏は「暮らしを良くすることが私のミッションだと思っている。それを実現することができる会社は世界中を見ても少ない。そのうちの1社がパナソニックである」と語り、
「Panasonic βはカルチャーを変え、プロダクトを変えるだけでなく、既存のビジネスをしていた人たちと一緒にやり、しかもシリコンバレーの血も入れることになる。今後2年以内には、必ずプロダクトが出すが、それだけでジャッジしてほしくない。5年で振り返り、どれぐらいのインパクトをもたらしたかを見てもらいたい」と述べる。
この連載の記事
-
第594回
ビジネス
自動車工業会は、今年もJapan Mobility Showを開催、前身は東京モーターショー -
第593回
ビジネス
赤字が続くJDI、頼みの綱は次世代有機EL「eLEAP」、ついに量産へ -
第592回
ビジネス
まずは現場を知ること、人事部門出身の社長が続くダイキン -
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? - この連載の一覧へ