レモンの栽培とかきの養殖をデジタル化
たとえば、「島しょ部傾斜地農業に向けたAI/IoT実証事業~ICT(愛)とレモンで島おこし~」は、広島県の主要産業であるレモンの栽培を、テクノロジーを活用して全自動化する取り組み。農業従事人口の減少と高齢化という課題を持つ、離島の呉市大崎下島における課題解決に取り組むものになる。湯崎知事は「農家の技をデジタル化し、自動化するものになる」と位置づける。
具体的には、気温や湿度、土壌の状況をセンサーで収集してデータ化。これをもとに、レモンに最適な栽培環境を実現。ドローンやロボットを使用して摘果作業などを自動化する。
また、「スマートかき養殖IoTプラットフォーム事業」は、江田島市のかき養殖において、ドローンを使って撮影した上空からの映像や、海中に設置したセンサーによって、海の栄養状態などのデータを収集。AIや機械学習による分析することで、データに裏付けられた最適なかきの養殖手法の確立を目指しているものだ。
湯崎知事は「経験と勘で行なわれていた養殖をデジタル化するものになる」と語る。
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