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583系電車PCケースがまさかの商品化!? その発端とは?

2010年08月11日 16時00分更新

文● ASCII.jp編集部 北村

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 5月に掲載した、鉄道をモチーフにした583系PCケースを、覚えているだろうか?
 このPCケースを「商品化したい!」と名乗りをあげる、血迷ったメーカーが現れたのだ! 勢いだけで制作しちゃったあの痛PCを商品化したいだなんて、夏の猛暑で頭がやられてしまったとしか思えないのだが……。

激安PCケースの新たな活用法として、ケース全体を鉄道風にした「583系PCケース」。通称“電車PC”。ライトは光るが、勝手に走り出したりはしない

 商品化を提案してきたのは情報蓄積型レビューのコミュニティサイト「ジグソー」。事の真偽を確かめるために、まずは電話で話を聞いてみることにした。

「もしもしASCII.jpですが、電車PCを商品化したいというお話をうかがいました。おたく正気ですか?」
「ええ、記事を読んでビビッときました。ぜひ電車PCを作って販売したいのですが!」
「まずは病院で頭を診てもらうことをお勧めします。それじゃ」
「あわわわ、ちょって待ってください。釣りやイタズラじゃありません、ガチですから!」
「……マジで? 売れ残っても知りませんよ」
「アレは絶対売れますよ! だから、ぜひやらせてください!」

 その後、商品化への熱意を30分かけてたっぷりと説明するジグソーのスタッフ。

電車PC商品化は本気なのか? 電話で詳細を尋ねてみた

「―――というわけで、もし売れ残ってもASCII.jpさんには迷惑かけませんから」
「へーそうですか、ふ~ん」(鼻くそホジホジ)
「ここだけの話、売れたらウハウハですよ、出世間違い無しですよっ」
「ジグソーさん、ぜひ一緒に商品化しましょう!」(キリッ)

 というわけで、ジグソーの熱意に押され、商品化へ向けての企画が動き出した。
 まずは、電車PCのベースとなるGIGABYTE製PCケース「GZ-M2BPD-700」を販売するリンクスインターナショナルに、製品化が実現可能かどうか相談してみることにした。

「あの~、実は電車PCを量産したいのですが、それって可能でしょうか?」
「特注になりますので、最小ロットで1000台は必要ですね、それ以下だと無理です」

 ………1000台だと!?

 いきなり出世の道が閉ざされた、いや、商品化の雲行きが怪しくなってきた。

「1000台注文が集まれば、メーカーに発注して電車PCケースが作れるんですね。だったら1000台作っちゃいましょうよ、1000人から注文を集めればいいってことですよね」

 と、えらく楽観的なジグソーの社員。うむ、その意気だ、よく言った。みんな私の出世を応援してくれている、こんなことで怖気付いてはいかん!

「1000台くらい余裕で売りますよ!(ジグソーさんが)。なので(私の出世のために)商品化にご協力いただけませんか?リンクスさん」
「みなさん熱い魂をお持ちのようですね、いいでしょう、その話乗りましょう!」
「ありがとうございます」(ニヤリ)

ASCII.jpとジグソーとリンクスインターナショナルの3社ミーティングが開かれた。塗装にするかシール貼りにするか? 販売価格はどのくらいになるのか? 納期は? JRのライセンス許諾は? など熱い論議が交わされる

 というわけで、ASCII.jpとジグソーとリンクスインターナショナルの3社合同プロジェクトがここに立ち上がった。

 善は急げと至急会社に戻り、通常の3倍の速度で稟議書を作り編集長に提出する。ふぅ、久々に真面目に仕事をしてしまった。これで私の昇進は間違いないだろう、フヒヒ。

「あ~商品化はいいけど、うちは製造業じゃなくて出版業だからな。バカ売れしてもお前の査定には一切関係しないぞ」
「すみません編集長、その稟議書は重大な欠陥があることを思い出しました。今すぐ破棄してください」
「もうハンコ押しちまったからダメ。最後までやれ。あと赤字出したらお前クビだから」
「は、謀ったなジグソー」


電車PC特設サイトが本当にオープン!

 ジグソーでは早速特設サイトを開設し、電車PC商品化のプロセスを随時更新していくという。詳細はそちらを参照してもらいたい。もちろんASCII.jpでも、新しい情報が入り次第お伝えしていく予定だ。

ジグソーの電車PC特設ページ

【電車PC特設サイト】
http://zigsow.jp/special/trainpc/

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