販売の始まっている「RADEON 7500」、そしてDirectX8.1完全対応の「RADEON 8500」とは別に、「RADEON 7200」「RADEON 7000」が登場し、現行RADEONシリーズのラインナップ整理が行われるのは9月29日の記事でお伝えしたとおり。このうち、RADEON 7500の下位モデルにあたるRADEON 7200の販売が12日から始まっている。
(RADEON SDR+RADEON LE)÷2=RADEON 7200?!
「RADEON 7200」チップ。特に“7200”をうかがわせる表記はなく、従来製品のチップと言っても通用しそうだ。基本的に従来製品と大きな違いはないと考えるのが妥当だろう |
RADEON 7200は64MBのSDRAMをVRAMに採用するビデオカード。コア/メモリクロックは明らかになっていないが、Akiba2GO!が独自に入手した資料によるとコアクロックは157MHz、そして搭載するメモリチップから判断するにメモリクロックは143MHzであるようだ。現行製品と比較した場合、コアクロックは「RADEON LE(148MHz)」より若干高速で「RADEON SDR(166MHz)」より遅く、メモリクロックはRADEON SDR(166MHz)よりも遅い製品ということになる。
3D性能に目を向けてみると、ハードウェアT&Lエンジン「Charisma Engine」、そしてレンダリングエンジン「Pixel Tapestry」を搭載。また、RADEON LEでは省かれていた、ATI Technologies独自のZバッファ管理・最適化機能「Hyper Z」をサポートする。
搭載されているメモリチップはHyundai製の最高143MHz駆動品 |
一方でデュアルディスプレイやDVI出力端子はサポートせず、ボードは非常にシンプルだ。基板上には「Rage Theater」用と思われるものをはじめとして、テレビ出力やDVI出力関係と思われる空きパターンも確認できるが、D-Sub15ピン以外の出力端子はRADEON LE同様、いっさいサポートされない。つまり、RADEONシリーズの製品として必要最低限の機能をすべて備えたまま、コストを切りつめていった結果がRADEON 7200であると言えよう。多少強引ではあるが、RADEON SDRとRADEON LEを足して2で割ったようなカードといった印象だ。
GeForce2 MX/MX400と真っ向勝負
価格は1万1000円程度。ただしこれは“初物価格”で、複数ショップによれば、1カ月もすると1万円かそれ以下の価格になるだろうとしている。ちなみにこれはちょうど、GeForce2 MXとGeForce2 MX400ファミリの価格帯。このことから考えると、RADEON 7200は現在GeForce2 MX/MX400と同じセグメントに位置する現行RADEONシリーズをひとまとめにすることで、真っ向勝負するための製品と考えるのが妥当だろう。GeForce2 MX200とは、現在姿を見せていないRADEON 7000がその下の価格帯で勝負するものと思われる。
価格 | ショップ |
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\10,800 | OVERTOP |
\11,800 | 高速電脳 BLESS 秋葉原本店 |
価格提示なし | コムサテライト3号店(予価\11,000前後) |