キャリアアップを目指した転職活動の第一歩は、「なぜ転職するのか?」という目的を明確にすることです。それが明確でないと応募書類の書き方や面接にも影響し、せっかくのキャリアアップも“絵に描いた餅”で終わってしまいます。“成功転職”とは、転職の目的を果たすことができ、キャリア形成に取り組むことのできる企業や市場に対して自分の価値を提供することです。そうした意味でも、転職の目的や自分自身の強みをしっかり把握してから、転職活動を始めても遅すぎることはありません。 「持ちえる力を発揮して、収入を増やしたい」「最先端企業で最新の技術を身に付けたい」など、キャリアアップを目指す理由は人それぞれです。自分が描いた理想のゴールへ到達するには、何より「これからどうしたいのか」という転職の目的を明確にすること。「どんな会社であれば、その目的を達成できるのか」を具体的にイメージしてから、転職活動を開始しても遅すぎることはありません。
まず転職したい本質的な理由を考えてみます。“本質的な”とは、「なぜ転職したいのか?」という自分の内面に潜んでいる恒常的な欲求のことです。ビジネス書を読むと、「前向きな目的なくして転職は成功しない」などと書かれていますが、「給料が低いから」「今の仕事がつまらないから」といった後ろ向きな理由でも、自分自身に滞在する欲求を探り当てることで前向きな目標に転化させることも可能です。 たとえば、給料に不満があるなら、「なぜ、給料が低いと思うのか?」「高い給料が得られるなら、どんな仕事・会社でもいいのか?」「高い給料が得られる代わりに、その企業にどう貢献するのか?」というように自問自答を繰り返していくと、自分の目指したい方向性が具体的にイメージできるようになり、転職したい本質的な理由や志望動機を明らかにすることができます。
それでは、あなたに当てはまる転職理由から、自分なりの答えや考えを整理して目指したい方向性を探ってみてくだい。