いつの間にか日本もGoogle寡占! 検索エンジンシェア早わかり2015

文●高橋暁子 編集●ASCII.jp

2015年08月24日 09時00分

もはや検索エンジン=Google!?

 PCに加えてスマホが浸透し、インターネットがより身近になった。最早、検索をしない日はないという人も多いだろう。検索エンジンと言えばGoogleの天下という印象があるが、果たしてその通りなのだろうか。各国の検索エンジンシェアと、日本における状況を見ていこう。

ほとんどの国はGoogleがトップ

 StatCounterで各国の検索エンジンシェアを見ていこう(2015年8月時点)。以下、断りを入れない限り基本的にPCの検索エンジンを取り上げる。なお、StatCounterによると、モバイルにおける検索エンジンシェア比率は、PCとほぼ変わらない。

 記録されている2008年7月から2015年8月まで、Googleは常にトップシェアを維持している。ところが、国ごとに見ると多少の増減があるようだ。

 日本ではGoogleが61.12%に対し、Yahoo!が32.57%、Bingは5.67%。一見、Yahoo!が健闘しているように見えるが、Yahoo!JAPANの検索エンジンアルゴリズムはGoogle製を採用しているため、事実上Googleの寡占状態なのだ。

 その他、アジア、欧州、南米、アフリカ諸国でも、おおむねGoogleは90%前後のシェアを占め、残り数%をBingやYahoo!で分け合っている状態だ。やはりGoogleは全体として見るとかなり優勢だ。

各国の検索エンジンシェア(2015年8月現在)
(%) 全体 日本 米国 アフリカ アジア 欧州 北米 オセアニア 南米
Google 89.26 61.12 79.06 94.16 90.77 90.78 81.81 92.73 94.64
bing 3.45 5.67 8.9 2.51 1.23 3.5 7.99 5.34 2.24
Yahoo! 3.36 32.57 9.7 1.92 1.92 2.05 8.17 0.94 2.32
YANDEX 1.74
AOL 0.84 0.64
Baidu 0.89 0.2 2.13
Naver 0.57
Ask Jeeves 0.49 0.12 0.43 1.08 0.32 0.45 0.19 0.65

StatCounter調べ

Googleが入り込めていない国も

 しかし、Googleが独占状態ではない国もある。Googleのお膝元である米国では、Googleが79.06%、Yahoo!9.7%、Bingが8.9%となっている。Bingは6月の11.14%から大幅に減少しているが、これはBingの仕様変更にStatCounterが対応できていないためであり、実際は少なくともこれほどの減少は起きていないようだ。

 さらに詳細に見ると、2014年12月には、Googleシェアが前月から2%以上減少し、その分Yahoo!が増えていた。MozillaがFirefoxの米国版デフォルト検索エンジンを12月のアップデートでGoogleからYahoo!に切り替えた影響によるものだが、Googleは現在までにその差を縮めてシェアを元に戻したようだ。Googleの底力が感じられる。

 台湾では、2014年3月まではGoogleのシェアは60%程度しかなかったが、2015年8月時点でGoogleが77.37%と20%弱も伸びている。Yahoo!は20.65%だ。同様に香港でも、Googleが68.46%→78.15%に対して、Yahoo!が27.54%→17.7%となっている。

 ロシアでは、Googleは46.32%。自国の検索エンジンであるYANDEX RUが44.09%。韓国では、Googleは52.33%、韓国に本社を構えるNAVERが39.98%と健闘している。前回に比べると、ロシアではYANDEX RUとGoogleが、韓国ではNAVERとGoogleの逆転が起きている。Googleがそれぞれの国でトップシェアを握ったというわけだ。

 しかし、わずかだがGoogleが入り込めていない国もある。中華人民共和国は、日本からは撤退した自国のBaiduが72.43%、Haosouが13.79%、Googleはわずか2.53%となっている。

(次ページでは、「日本では男性・若年齢層でGoogleが健闘」)

日本では男性・若年齢層でGoogleが健闘

 日本の検索エンジン事情について、さらに詳しく見てみよう。アウンコンサルティング発表によると、日本の検索エンジンシェアはYahoo!JAPANが49%でトップ。続いてGoogleが39%、Bingは3%だ。

 なお前述の通り、Yahoo!JAPANの検索エンジンアルゴリズムはGoogle製だ。全体としては前回とまったく変わっていない。続いて年齢別の利用状況を見てみよう。

 ヴァリューズ調べによると、2015年3月の1ヵ月間で、Yahoo!JAPANとGoogleそれぞれの検索回数を集計したところ、全年代ではYahoo!JAPANが53.8%、Googleが46.2%だった。

ヴァリューズ調べ

 男女別で見ると、男性はYahoo!JAPANとGoogleがそれぞれ約50%ずつ、女性はYahoo!JAPANが61.7%とYahoo!JAPANの割合が高い。年代別で見ると20代ではGoogleが約60%とYahoo!JAPANを上回るが、30代ではほぼ半々に。40代以降はYahoo!JAPANの割合が高くなる。

 つまり女性はYahoo!JAPANを好み、男性は若いほどGoogleの割合が高くなるというわけだ。今後もこの傾向が続くと考えるならば、徐々にGoogleの割合が高くなるかもしれない。

 なお、Google公式ブログによると、米国と日本を含む10ヵ国では、モバイル端末からのGoogle検索が、PCからの検索より多いという。名実ともにモバイルファーストの時代になったということだ。

 ほとんどの国でGoogleはシェアを伸ばし、圧倒的優位を誇っている。Googleは今後さらにシェアを伸ばすと共に、モバイル検索のシェアを盤石にすることに注力するはずだ。そのなかでYahoo!やBingがどこまで対抗できるのか。対するGoogleの動きに注目したい。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki

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