「二酸化炭素除去は進路を間違えている」元米エネ省幹部が警告
気候変動対策の1つとして、大気から二酸化炭素を直接回収する技術を利用し、排出権を売買する二酸化炭素除去産業に資金が集まりつつある。だが、米エネルギー省の元幹部は、企業の手間や費用を省く目的で利用されようとしていると警鐘を鳴らす。
ディープマインド、大規模言語モデルで数学の未解決問題を解く
グーグル・ディープマインドは、大規模言語モデル(LLM)で純粋数学の有名な未解決問題を解くことに成功したと発表した。LLMが、訓練データに含まれない未知の解を導き出すことに成功した例になる。
夢のタイムマシン、二酸化炭素回収技術は実用化に時間
大気中から二酸化炭素を直接吸収する技術は、気候変動対策の1つとして大きな期待を集めており、すでに商業プラントを運用している企業もある。だが、現時点でこの技術を使って大気から取り除ける二酸化炭素の量はほんのわずかだ。
海水から水素を製造する高耐久性卑金属合金電極=筑波大など
筑波大学、名古屋大学、高知工科大学の研究グループは、海水の電解による水素製造に利用できる高耐久性卑金属合金電極を開発した。水電解による水素製造は、炭水を精製した純水を大量に消費するため、施設の設置場所が大量の淡水を取得できる場所に限られる。海水の電解による水素製造も可能だが、貴金属を使った電極が不可欠であり、コストが高いため普及していない。
2024年の「世界を変える10大技術」から漏れた5つの候補
MITテクノロジーレビューは来月、現在最も重要だと考える10大技術のリストを公開する予定だ。その前に、候補に挙がったものの最終的に選外となった5つの技術を紹介しよう。
成田 海:3Dプリントで材料と構造を変える、次世代のモノづくり
カリフォルニア工科大学で3Dプリンティング技術を応用してリチウムイオン電池用炭素電極のミクロ構造化を研究した成田 海は、自ら起こしたスタートアップ「3Dアーキテック( 3D Architech )」を通じて技術を電池以外の領域に広げ、モノづくりを変えようとしている。
生成AIアシスタントは プログラマーの仕事を どう変えているか
生成AIによるコーディング・アシスタント機能が高機能化し、実際に利用するプログラマーが増えている。AIアシスタントはソフトウエア開発にどれほどの違いをもたらし、業界にどのような影響を与えるのだろうか。
エリック・シュミット 「生成AI時代の大統領選」 に備える6つの提案
2024年は米国をはじめ、多くの国で重要な選挙が予定されており、ソーシャルメディアに選挙をめぐる誤情報が氾濫する可能性が高い。グーグルの元CEOであるエリック・シュミットは、プラットフォーム事業者と規制当局に向けて6つの対策を提案する。
MITテクノロジーレビューからお得なお知らせ
一月あたりたったの1000円!
MITテクノロジーレビューでは1/31まで、年間購読料16,280円が、12,000円に。ひと月あたり1,000円と、月額プランに比べて年7,536円もお得に購読できるクーポンを配布中です
特設ページでは、2024年に向けて、生成AI/チャットGPT、世界のテック・リーダーたちが語る 未来等、おすすめの記事を公開中。 MITテクノロジーレビューの人気コンテンツをタブレットでも、紙でも、読みやすくまとめた、好評いただいているeムック全55冊も読み放題です。年末年始読み応えのあるコンテンツをご用意しています。この機会にご検討ください。
この連載の記事
-
第284回
ビジネス
相次ぐ論文撤回で揺れる物理学界/GPT-4oの中国語に異常 -
第283回
ビジネス
AIが「心の理論」テストで人間超え/人はどこまで深く潜れるのか? -
第282回
ビジネス
EVシフト「テスラ頼み」の危うさ/グーグルが作った脳の「配線図」に驚き -
第280回
ビジネス
生成AI革命の次は「ロボット革命」/鉄道後進国アメリカで水素列車導入へ -
第279回
ビジネス
中国の半導体業界で打倒「味の素」の動き/レンガにエネルギーを蓄える「熱電池」とは? -
第278回
ビジネス
鳥インフルのヒト感染、どう捉える?/「オープンソースAI」の定義で混乱 -
第277回
ビジネス
PHEV、環境負荷で予想外/「Sora」は映像制作をどう変えるか? -
第276回
ビジネス
VR「乗っ取り」攻撃、安全確保するには/真の「AI生成薬」治験へ -
第275回
ビジネス
サッカー戦術にも生成AI/不妊化した蚊をドローンで放出、デング熱撲滅へ -
第274回
ビジネス
生成AIで誰でも物語からコミックが作れる/新世代mRNAワクチンはどう違う? -
第273回
ビジネス
水素燃料電池車はなぜEVに負けたのか/生成AIが物語からコミックを作る驚きのサービス - この連載の一覧へ