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学校内外での端末利用や利用したアプリ/Webの把握などが可能に

NEC、学習用端末の利用状況を可視化「学びの様子見える化サービス」発売

2022年09月14日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECは2022年9月14日、児童生徒の学習用端末であるChromebookの利用状況やアンケート結果を可視化し、教員の個別学習指導を支援するクラウドサービス「学びの様子見える化サービス」の販売を開始した。NECの教育クラウド「Open Platform for Education(OPE)」および「NEC Chromebook」を導入している小中学校、および教育委員会向けのサービス。

NECが販売開始した「学びの様子見える化サービス」のコンセプト

児童生徒の学習用端末(Chromebook)にインストールされたエージェントからログを収集、可視化する

 学びの様子見える化サービスは、児童生徒の学習用端末にインストールされたエージェントから端末操作ログをクラウドに蓄積し、学校内/学校外での端末利用時間、アプリ/Webサイトの利用時間、授業中に利用したアプリ/Webサイト、端末操作回数(打鍵回数)などの集計/可視化を行う。

 教員はこうしたデータと直接的なコミュニケーションを組み合わせることで、「児童生徒が学校の内外で計画的に取り組んでいる」「授業中に与えられた問題を早々に解いて他の学習を行っている」「授業時間外でも進んで学習している」といったさまざまな様子を把握できる。それにより、得意領域などをふまえて児童生徒一人ひとりにあった、よりきめ細かな指導の実現が可能になるという。

 端末利用時間やアプリ利用時間のデータは児童生徒個人単位だけでなく、クラス単位や学年単位、学校単位でも集計して平均を比較することができるようになっている。そのため教員だけでなく校長や教育委員会がこれを参照して、利用が進んでいるクラスや学校を把握し、その授業方法などを参考にするといったこともできる。

分析画面の例(学校内/学校外での端末利用時間、アプリ/Webサイトの利用状況)

 さらに同サービスは児童生徒へのアンケート機能も備えており、日々の体調や気分などの回答、また教員に対する個別メッセージを受け取ることができる。この機能を通じて、児童生徒一人ひとりに対するきめ細かな声がけや支援が実現できる。

児童生徒が入力するアンケート画面(左)と、教員向けのアンケート結果集計画面(右)

 学びの様子見える化サービスの販売価格はオープンで、提供開始予定は2022年10月下旬となっている。NECでは2025年度までに累計5億円の販売を目標としている。

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