楽天経済圏で使うお金が増える傾向
23万件が減少したということで、マイナスイメージに見えなくもないが、実際のところ、三木谷会長が言うように「血が入れ替わっている」のは間違いないようだ。
解約ユーザーの8割はゼロ円ユーザーであり、一方で1GB以上使う、お金をしっかりと払ってくれるユーザーは純増傾向にあるという。
また、メイン回線としての利用比率も改善しており、20GB以上使いユーザーが5.7ポイントも増加している。
楽天モバイルが特に狙っているのが、データ通信をよく使う若年層だ。実際、20〜30代の割合が8.5ポイントも増加している。この年代はデータの使用量が他の年代に比べて約2倍となっている。今後、さらに楽天銀行など楽天エコシステムに取り込む上でも重要なターゲットになっているようだ。
一見すると、楽天モバイルはユーザー数が減り「この先、大丈夫か」という風に感じてしまうが、実際は楽天経済圏とセットで分析しなくては、本当の実力は見えてこない。
楽天エコシステムにおける楽天モバイルのユーザーはまだ11.9%であり、今後の成長が期待される。実際、楽天モバイルに加入することで、楽天エコシステムに入り、使うお金が増える傾向にあるようだ。同社の統計では、楽天モバイルに加入すると契約後1年で52%も流通総額が増えるということだ。
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