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赤錆の光触媒作用で水素と過酸化水素を同時製造=神戸大

2022年03月25日 05時59分更新

文● MIT Technology Review Japan

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神戸大学の研究チームは、加工した赤錆(ヘマタイト)の光触媒作用で、太陽光と水から水素ガスと過酸化水素を同時に製造することに成功した。CO2フリーな水素を製造するだけでなく、有用な化成品である過酸化水素も同時に製造することで、水素の製造コスト低減を狙える。

神戸大学の研究チームは、加工した赤錆(ヘマタイト)の光触媒作用で、太陽光と水から水素ガスと過酸化水素を同時に製造することに成功した。CO2フリーな水素を製造するだけでなく、有用な化成品である過酸化水素も同時に製造することで、水素の製造コスト低減を狙える。 研究チームは、ヘマタイトの配向を揃えて三次元構造化した「メソ結晶」を合成。このメソ結晶にスズイオンとチタンイオンをドーピングして700℃で焼成した結果、結晶粒子の表面にスズとチタンの薄い層が現れ、過酸化水素生成に適した酸化物(SnTiOx)助触媒が形成された。この物質をアノード、白金をカソードにして、疑似太陽光を照らしながら電圧を印加したところ、水分解反応が進行し、水素と過酸化水素を同時に製造することに成功した。 研究成果は3月23日、「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」にオンライン掲載された。

(笹田)

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