カメラアプリなど改善点はあるが
新たな“ライカ追体験”を提供する素晴らしいスマホ
今回は原稿締め切り直前に、バタバタと屋外と屋内を何度か行き来して撮影をしてみた。Leitz Phone 1を使ってみて、なかなかライカしてる素晴らしいスマホだと思う反面、最初は憧れたレンズキャップが実際の撮影には極めて邪魔で、面倒なアクセサリーだと気づかされた。カメラアプリを起動した後に気づいて、キャップを外すのが日常だ。焦ってキャップを地面に2回ほど落とし、今は名誉の負傷状態だ。
そして毎回、金属キャップの一部のえぐられた部分に爪先を入れてめくりあげているので、キャップの取り外し取り付けが頻発すると、キャップの爪先を入れる反対側のエッジがLeitz Phone 1本体を擦って、大事なブラック塗装の一部が剥げてきてしまった。
Leitz Phone 1はAQUOS R6以外には今時珍しく、競合機種の極めて少ない素晴らしいスマホだが、本体の熱処理問題、スローなオートフォーカス問題、レンズキャップの操作性の問題、スマホしたいのかライカしたいのかどっちつかずのカメラアプリのUI問題などなど、まだまだ解決しないといけないところが多々ありそうだ。
Leitz Phone 1はライカを知り、撮影のプロセスに時間をかけて楽しむことのできるユーザーには、新たな“ライカ追体験”を提供する素晴らしいスマホに違いない。
しかし動きまくるペットの日常撮影や、フード撮影が好き、飲み会でウェ〜イってグループ自撮りするタイプには間違っても選択対象にはならないスマホであることも事実だろう。
広い顧客層に向けてマスセールスするのではなく、ライカショップでネットもできる薄いライカとして販売する方が顧客満足度も高く、スペックにかなっているだろう。ひとまずは日本の夏にも強いカメラアプリのバージョンアップに期待したい。
今回の衝動買い
アイテム:ソフトバンク「Leitz Phone 1」
・購入:ヨドバシカメラマルチメディアAkiba ソフトバンク店
・価格:16万5920円(一括購入割引後の価格)
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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