2月28日、キヤノンマーケティングジャパンは、中小企業向けのIT支援サービス「HOME(ホーム)」の機能を大幅拡充することを発表した。複合機などと連携するクラウドストレージや資産管理ツールを強化した。
2009年にスタートしたHOMEは、IT管理者のいない中小規模の事業者をターゲットとしたIT支援サービス。もともとはセキュリティゲートウェイ(UTM:Unified Threat Management)のマネージドサービスとしてスタートし、その後グループウェアや資産管理、クラウドストレージなどの機能を追加している。
今回の機能強化では、キヤノンの複合機「imageRUNNER ADVANCE」やドキュメントソリューションと連携したクラウドストレージ「HOME-BOX2」にバージョンアップ。容量を標準5ID/10GBに拡大し、ネットワークドライブとしてマウントできるクライアントを用意する。
また、PCや複合機、ルーターなどの状態をネットワークマップから詳細に閲覧できるクラウド型の資産管理ツール「HOME-MANAGER」をバージョンアップ。新たにMDM機能を追加し、iOS/Androidデバイスを統合管理できるようにした。また、機器の検出精度も向上し、56アイテムから自動判別する。
オプションサービスも拡充した。外出先や自宅など場所を問わず、ドキュメントの閲覧・追記・印刷などを行なえる「Smart Browse Print」やクラウド型の名刺管理ソフト「アルテマブルー」、社員の安否状態を確認できる「安否確認サービス」、個人PCのデータを自動バックアップする「AOS BOX」、同社のホスティングサービスのメール機能を利用できる「HOME-Mail10」などが提供される。
サービス開始は4月上旬を予定しており、価格(税別)は“HOME type-S”が月額2000円~になる。