インテルが提唱する小型PCフォームファクターNUC(Next Unit of Computing)について、第1回でじっくり解説した。NUCが理解できたところで、第2回ではNUCマザーボードを搭載する同社製初のベアボーンで、NUCの疑問点や性能を調査してみよう。
購入前にNUCベアボーンの
気になる10つの疑問を解消!!
小型PCフォームファクターNUC準拠のインテル純正ベアボーン「DC33217IYE」と「DC3217BY」。手のひらサイズの116.6(W)×112(D)×39(H)mmの小型筐体に、TDP 17Wの省電力デュアルコアCPU「Core i3-3217U」やmSATAスロット、2基のHDMI出力端子(「DC3217BY」はThunderboltとHDMIを各1基)搭載と、基本スペックもなかなか魅力的で、購入を検討している自作ユーザーも多いことだろう。
ここでは、今ひとつ購入に踏み切れない人の背中を押すべく、カタログスペックからは見えてこないインテルNUCベアボーンの気になる点を解消していこう。
NUCベアボーンの疑問点をチェック
mSATAスロットに搭載したSSDの実測値から、Thunderboltによる液晶ディスプレーへの出力や動作音、マシン性能まで、NUCベアボーンの気になる点をチェックしていこう。なお、検証は「DC3217BY」で行なっている。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i3-3217U」(1.8GHz/オンボード) |
マザーボード | Intel「Desktop Board D33217CK」 |
メモリー | SanMax「SMD-N8G68CTP-16KL-D」(PC3-12800 SO-DIMM 4GBx2枚組) |
SSD | crucial「CT128M4SSD3」(mSATA、128GB、SATA3) |
電源ユニット | ベアボーン付属 |
OS | Windows 8 Pro(64bit) |
BIOS(UEFI)設定関連の気になるポイント
Q:Delキー押してもBIOS(UEFI)が起動しない
A: 初めてインテル純正マザーボードを使う人が戸惑うのが、BIOS(UEFI)設定画面の呼び出し方。インテルは「Del」キーではなく、「F2」キーになっている。ちなみに、OSの起動時間を短縮する「Fast Boot」設定の「USB Optimization」を有効にすると、すべてのUSB機器がOS起動まで利用できなくなる。当然キーボードも使用不可なので「F2」キーを押してもUEFIを呼び出せなくなるので要注意だ。
UEFIのPost画面では、「F7」キーでBIOS(UEFI)のアップデートユーティリティーの「Update BIOS」、「F10」キーで起動デバイスを選択する「Enter Boot Menu」、「F12」キーでネットワーク起動を行なう「Network Boot」を呼び出せる。
Q:BIOS(UEFI)アップデートはどうやるの?
A: アップデートするBIOS(UEFI)をUSBメモリーなどに保存。Post画面で「F7」キーを押すと起動する「Update BIOS」で、アップデートするBIOS(UEFI)の保存場所を指定すればオーケーだ。専用ツールを使うことで、各種ウインドウズOSからのアップデートにも対応している。
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