NECは9日、OSにAndroidを搭載した法人向けタブレット端末「LifeTouch B」を発表した。LifeTouchシリーズで培われた高度なセキュリティー機能が特徴の製品である。
LifeTouch Bは、法人向けに「クラウドコミュニケーター」と称して販売されていたタブレット型Android端末の新製品である。2011年8月に発表されたビジネス向けモデルの「LifeTouch NOTE」と同様に、Android標準機能にないセキュリティー機能やアプリケーション管理機能など、法人向けの情報端末として求められる機能を搭載している。OSには信頼性が高くコストも安い、Android 2.3を採用する。
ディスプレーは7型のタッチパネル(800×480ドット)で、重さは約400g。IPx4相当(検証中)の防滴機能も備えており、屋外の現場などでの使用も考慮されている。
CPUにはデュアルコアのTI OMAP4430(1GHz)を採用。メモリーカード用としてSDHCメモリーカードスロットを装備している。そのほかに、500万画素の背面カメラや、赤外線通信機能なども搭載する。内蔵する通信機能は無線LAN(11b/g/n)とBluetooth 3.0。法人向けらしい仕様として、バッテリーユニットが交換可能な点も特徴としている(バッテリー駆動時間は検証中だが、8時間程度)。
セキュリティー機能では、IEEE 802.1xでの接続に対応するほか、IPアドレスベースのネットワーク利用制御、VPN機能の強化やサードパーティー製VPNクライアントのサポート、パスワードポリシーの設定やパスワードを一定回数間違えた場合のデータ消去機能などを備えている。
参考価格は3万円台後半。出荷時期は2011年冬の予定。オプションで充電台となるクレイドルも用意される。