ジャケットスタイルの特徴は、ボディー底面を直接触るわけではないため、高負荷時の発熱が気になりづらい、という点もある。CF-J10SYBHRが採用しているCPUは、通常電圧版のCore i5-2410M(2.30GHz)。負荷が高まればやはりそれなりに発熱するが、ジャケットを使っている限り、それが膝などに伝わる感じはしない。
他方で、本来はもっと薄いJ10をジャケットによって「厚く」してしまっているのも事実。ジャケットを外せば厚さ最薄部27.3mm、重さ約990gというコンパクトな製品になる。ジャケットがなくとも普通のモバイルノート程度の堅牢さは十分確保されているようなので、堅牢さより軽さをコンパクトさを重視する場合には、ジャケットなしで使うのもあり、とは思う。
起動までたった10秒
スタンバイ復帰も一瞬!
今回のレビューに上位モデルを選択した理由は、ストレージにSSDを採用しており、パナソニックがレッツノートに対して提供する「チューニング」のほぼすべてを、体験できる製品となっているためである。
一番わかりやすいのは、やはり起動だろう。J10は電源オンから作業開始までの時間が、おおむね10秒程度ときわめて速い。数字で見るよりも、記事中の動画を見ていただいた方が、その効果を感じられるだろう。メーカーロゴも表示せず、最短の時間でWindows 7の起動画面に移る。
J10の電源オンからの起動時間デモ
実は今回、まったく同時期に連載第70回で掲載したレノボの「ThinkPad X1」を試用していた。こちらも、レノボが起動などのチューニングを施した製品であるが、出荷時状態同士での比較では、X1よりもJ10の方がさらに起動が速かった。
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