日本ヒューレット・パッカードは11日、個人・家庭向けのノート/デスクトップパソコンの新製品を一斉に発表した。第2世代のCore iシリーズCPUを搭載するデスクトップパソコンや大型ノートなどがラインナップされている。店頭販売モデル(量販店モデル)の価格は全機種オープンプライスで、量販店モデルの発売日は1月20日の予定。直販モデルは本日から受注を開始している。
第2世代Core i7搭載 15.6型ノート
dv6-4000 Premium
ノートパソコンでは、15.6型ノートの「HP Pavilion Notebook PC dv6-4000 Premium」と、17.3型ノートの「HP Pavilion Notebook PC dv7-5000」が、第2世代Core i7プロセッサーを搭載する新型となっている。
dv6-4000は、15型クラスのdv6シリーズ最上位に位置付けられる大型ノートである。CPUにはCore i7-2720QM(2.20GHz)か、Core i7-2630QM(2GHz)を採用している。また、同社直販サイト「HP Directplus」で販売される直販モデルでは、GPUとしてMobility Radeon HD 6570(ビデオメモリー1GB)を内蔵可能など、高性能な製品となっている。なお、量販店モデルはCPUがCore i7-2630QM、GPUはCPU内蔵機能を使用する。
液晶ディスプレーは15.6型ワイド/1366×768ドットで、量販店モデルの場合8GBのメモリーと1TB HDD、BDドライブを内蔵する。直販モデルではストレージを500GB HDD、320GB HDD、160GB SSD(インテル製)から選択できるほか、内蔵光学ドライブをBDドライブかDVDスーパーマルチドライブから選択できる。
OSはWindows 7 Home Premium 64bit版を搭載、直販モデルはWindows 7 Professional 64bit版も選択できる。直販モデルの最小構成価格は7万円前後と、性能のわりに安価なのも特徴である。
dv6-4000 Premiumのラインアップ | |||||
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CPU | HDD | BD/DVD | GPU | 予想実売価格 | |
直販モデル | Core i7-2720QM 2.20GHz、 Core i7-2630QM 2GHz |
320GB HDD、500GB HDD、160GB SSD | BD、DVD | Radeon HD 6570、 CPU内蔵 |
7万円前後から |
量販店モデル | Core i7-2630QM 2GHz | 1TB | BD | CPU内蔵 | 未定 |
dv6シリーズにはほかにも、2010年冬モデルからの継続シリーズとして、インテルCPU搭載の「dv6-Premium」「dv6i」と、AMD CPU搭載の「dv6a」がラインナップされている。ディスプレーサイズはいずれも、15.6型ワイド/1366×768ドットとなる。
ラインナップ上位に位置付けられるdv6-Premiumは、CPUに第1世代Core i5のCore i5-480M(2.66GHz)を、GPUにMobility Radeon HD 6370を搭載し、BDドライブも内蔵する高性能ノートである。ディスプレーはマルチタッチ対応のタッチパネルとなっている。量販店モデルのみで、予想実売価格は11万円前後。
dv6iシリーズは、第1世代Core i5/i3を搭載するスタンダードな大型ノートである。新たに「ソノマレッド」と呼ばれる鮮やかな赤のボディーカラーをまとった製品が登場した。直販/量販店モデルの双方が発売され、直販モデルの最小構成価格は5万円前後。量販店モデルの予想実売価格は7万5000円前後。
AMD CPUモデルのdv6aは、dv6iと同様にソノマレッドのボディーカラーが追加されたほか、CPUがやや高速化されている。直販モデルのみで、最小構成価格は4万5000円前後。
最新スペックでも驚きの低価格な大型ノート
dv7-5000
17.3型ディスプレーを搭載する大型ノート「dv7」シリーズには、第2世代Core i7を搭載するハイエンドモデル「HP Pavilion Notebook PC dv7-5000」と、第1世代Core i5/i3を搭載するスタンダードモデル「dv7」がラインナップされている。どちらも直販モデルのみの販売となる。
dv7-5000は、CPUに最高でCore i7-2820QM(2.30GHz)を選択可能なほか、標準でGPUにMobility Radeon HD 6570(ビデオメモリー1GB)を内蔵するなど、非常にハイスペックの製品となっている。ディスプレーは17.3型ワイド/1600×900ドット。
ストレージの選択肢も、2TB HDD(1TB×2)構成やインテル製160GB SSD+500GB HDD構成など、バリエーションが豊富となっている。光学ドライブにはBDドライブかDVDスーパーマルチドライブを選択できる。これだけ高性能でありながら、最小構成価格は8万円前後と、破格と言ってもいい値段となっている。
dv7シリーズのラインアップ | |||||
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CPU | HDD | BD/DVD | GPU | 最小構成価格 | |
dv7-5000 | Core i7-2820QM 2.30GHz、 Core i7-2720QM 2.20GHz、 Core i7-2630QM 2GHz |
500GB HDD、1TB HDD、2TB HDD、 160GB SSD+500GB HDD |
BD、DVD | Radeon HD 6570 | 8万円前後から |
dv7 | Core i5-480M 2.66GHz、 Core i3-380M 2.53GHz |
Radeon HD 6550 | 6万円前後から |
スタンダードモデルのdv7は、CPUが第1世代Core i5/i3で、GPUがMobility Radeon HD 6550(ビデオメモリー1GB)である点を除けば、ほぼdv7-5000と同等の仕様となっている。最小構成価格は6万円前後からと、こちらも非常に安い。