テッセレーションの強化で
Direct X11対応タイトルに強い
それではRadeon HD 6800シリーズを使ったベンチマークテストを見てみよう。今回用意したのはRadeon HD 6870/6850のほか、比較用として旧モデルのRadeon HD 5870とRadeon HD 5770を用意した。さらにGeForce GTX 470とGeForce GTS 450もベンチ計測しているが、今回はRadeon HD 6800シリーズと5800シリーズの差を主に解説していくので、GeForceについては参考程度に見てもらいたい。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | AMD「Phenom II X6 1090T BlackEdition」 (3.2GHz) |
マザーボード | ASUSTeK「CROSSHAIR IV FORMULA」(AMD 890FX) |
メモリー | DDR3-1333 2GB×2 |
ビデオカード | Radeon HD 6870 Radeon HD 6850 Radeon HD 5870 Radeon HD 5770 GeForce GTX 470 GeForce GTX 450 |
HDD | Western Digital「WD10EADS」(1TB Serial ATA) |
電源 | Thermaltake「Toughpower QFan 650W W0163」 |
OS | Windows 7 Ultimate (32bit) |
グラフィックドライバ | 8.782-100930m-106214E(Radeon HD 6800) Catalyst 10.9(Radeon HD 5800) GeForce Driver 260.89 |
Radeon HD 6800シリーズはDirect X11の目玉機能であるテッセレーションが強化されたということなので、今回はDirect X11に対応した「Alien vs. Predator DirectX11 Benchmark」、「Lost Planet 2 Benchmark」、「Heaven Benchmark」の3タイトルから見てみよう。
HD 6870とHD 5870の差は「Alien vs. Predator DirectX11 Benchmark」では小さいものの、「Lost Planet 2 Benchmark」と「Heaven Benchmark」ではHD 6870が圧倒的な差を付けた。それだけでなくHD 6850もがHD 5870を上回っているケースが多い。これを見る限りでは、HD 6800シリーズのテッセレーション強化はかなり有効に働いていると言ってよいだろう。Direct X11対応の最新3Dゲームがメインターゲットであれば、HD 5870から乗り換える価値が十分あるのは間違いない。
(次ページへ続く)
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