3種類のオススメ激安自作PC構成を3回に渡って紹介してきた。ここでは各構成に使ったCore i3/i5 CPUの価格性能比を見てみよう。さらにオーバークロック耐性が高いと噂のCore i3/i5でオーバークロックを試してみた。
前回までの構成で使用した、実売価格が1万2000円前後のお手ごろ価格となる「Core i3-530」と、余裕で3GHzをオーバーしつつ実売価格2万円前後の「Core i5-661」。そしてi5の名前を冠しながら、上位モデルの「Core i7」シリーズ廉価版の位置づけとなる「Core i5-750」の価格性能比をチェックしてみた。システム、マルチスレッド処理、3Dゲーミング、消費電力の価格性能比に加えて、オーバークロック耐性もチェックだ。
なお、一部ベンチマークを除いてテストは下記環境に統一して計測を行なっている。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Core i3-530(2.93GHz) Core i5-661(3.33GHz) Core i5-750(2.66GHz) |
マザーボード | ASRcok「H55DE3」(Intel H55 Express) |
メモリー | DDR3-1333 SD-RAM(PC3-10600)1GB×2枚 |
ビデオカード | SAPPHIRE「RADEON HD 5870 1GB GDDR5 PCIE HDMI/DP」(Radeon HD 5870) |
HDD | WesternDigital「WD Caviar Green WD10EADS」(1TB) |
電源 | ENERMAX EIN720AWT-JC(720W) |
OS | Microsoft「Windows 7 Home Premium 32bit」(DSP) |
システム全体の価格性能比
まずは、「PCMark05」を使ったPCシステム全体の価格性能比だ。PCMark05は、実際のアプリケーションソフト利用時のPC性能を計測するベンチマークになる。システム全体となる「Overall」とファイルの圧縮や暗号化などを行ないCPUに負荷をかける「CPU」の2つのスコアを計測している。なお、「Overall」のスコアにはグラフィック性能が関係してくるため、「Radeon HD 5870」搭載時も計測している。「CPU」スコアにはGPU性能が影響しないためCPU内蔵GPUの計測は省略している。
価格性能比はビデオカード搭載時のCPUスコアを各CPUの実売価格で割って、1000円あたりのスコア値を算出している(スコア/実売価格*1000)。さらにスコアを動作クロックで割って、1MHzあたりのスコアも計算した。
もっとも1000円あたりのスコアが高いのは、i3-530になった。i5-661はCPUの動作クロックは高いものの、1000円あたりでみると“486.8”と3製品中もっとも低くなっている。1MHzあたりでもi3-530と同じ程度になっている。
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